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雑司が谷散人の街道遊歩 0878

中山道 9日目-07 2019.7.30

追分宿からの中山道旧道は、しばらくは追分原と呼ばれた森の中を進む。
途中、運河のような水路は、御影用水。
正式には千ヶ滝湯川用水温水路と呼ばれる灌漑用水路で、水温を上げるために川底を浅くし、川幅を広げているという。
用水に沿って美しい並木道が続く。

千ヶ滝湯川用水温水路

御影用水を過ぎると、中山道旧道は御代田町へ入る。
明治8年、旧前田原村、池田新田、児玉新田、小田井村が合併し、4つの「田」と維新後の「御代」を合わせて御代田村が発足。

御代田町へ

この先、和田宿あたりまでの中山道旧道では、「東信州中山道」のマークが入った案内標識を随所で目にすることとなる。

中山道のサイン

緩やかな下り坂の続く御代田町の中山道旧道。
やがて右手に御代田一里塚入口の標柱があり、旧道からやや離れた畑地の奥に、立派な一里塚が見えてくる。
寛永12年の中山道の改修により道筋が変わり、塚は往時の姿のまま左右両方が残る結果となる。

御代田一里塚

中山道旧道は御代田駅東側でしなの鉄道の線路に突き当たると、地下道でこれを潜り抜ける。
駅の脇には、かつての信越本線で活躍したD51蒸気機関車が保存されているが、国鉄時代は単線のスイッチバック駅で、D51のある場所が旧駅の跡地。

御代田駅 D51保存車両

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