雑司が谷散人の街道遊歩 0509
所沢道 1日目-04 2018.9.23
下井草駅手前の旧早稲田通り左手に、庚申塔。
道標を兼ねたもので「右 志やくち道」「南 中の道 うしろ おそのい道」と刻まれている。
石神井と中野を結ぶ所沢道、そして遅野井は善福寺を指し、ここで妙正寺、善福寺への道が交差した。
旧早稲田通りは下井草駅手前で鉤型に曲がって西武新宿線の踏切へと向かう。
明治期の地図ではこのような鉤型は無く、駅開業後の宅地化で区画が整理された結果だろうか。
下井草駅前の踏切で西武新宿線を越えると、井草地区に入る旧早稲田通り。
右手に猿田彦神社の小さな祠があるが、その手前に道標が残る。
八成と呼ばれたこの辺りは、所沢道と東高野山長命寺参詣道との交点。
旧早稲田通りと千川通りとの交差点手前に八成橋バス停。
千川上水に架かっていた橋の名が残る。
旧早稲田通りはバス通りとは思えぬほど道幅が狭まってくるが、環八通りを渡った少し先に喜楽沼バス停。
今はそのような沼は無いが、かつての灌漑用の沼の名残りと思われ、昭和の終わり頃には釣り堀になっていたとか。
練馬区に入る旧早稲田通り。
この辺りは旧石神井村のうち、大字下石神井。
公園に所沢道の標柱。
練馬区では古道の標柱があちこちに設置され、清戸道で見たものも同じタイプ。
旧早稲田通りに、草木に埋もれかけた下石神井坂下バス停。
この辺りは石神井川へ向けての緩やかな下り坂。
旧石神井村の頃は大字下石神井字坂下。
旧早稲田通りは豊島橋で石神井川を渡る。
石神井川も河川改修で流路は徐々に変化してきているが、明治期の地図と見比べても、この橋の位置は変わっていないようだ。
豊島橋を渡った旧早稲田通りは、まもなくT字路に突き当たる。
所沢道は左へ。
突き当たりの正面は禅定院で、その背後が石神井公園。
所沢道は公園南側に沿って三宝寺へと向かう。
この後、石神井公園をひと回りして西武線の石神井公園駅へ。
所沢道の続きは後日。