
雑司が谷散人の街道遊歩 0985
上州姫街道 1日目-07 2019.10.20
矢田交差点から国道右手に上州姫街道旧道が僅かに残るが、小さな川の手前で行き止まりとなる。

国道254号は吉井宿へ。
「これより吉井宿」と書かれた大きな灯籠に出迎えられる。

二度の廃藩を経た吉井藩は、松平信清が宝永6年に大名となり矢田に陣屋を置いたことから再立藩され、後に第9代藩主、松平信発が陣屋を吉井に移した。
藩主が代々江戸定府だったこともあり、吉井陣屋は代官を置く程度の小さなものだったという。
今の吉井郷土資料館がその跡地。

吉井土産といえば「火打金」。
江戸初期の頃、武田氏配下の近江守助直という刀鍛冶が伝え、それが受け継がれて宿で売られると、江戸でも評判になったという。

吉井駅入口交差点の角には、吉井町道路元標が残る。

吉井宿の中心部を抜けると、国道254号は大沢川右岸へと下っていく。

大沢川へ下る国道右手に、玄太寺観音堂。
南毛三十三観音霊場の第16番札所。

この後、上信電鉄吉井駅にて上州姫街道の旅1日目を終了。