雑司が谷散人の街道遊歩 0891
中山道 10日目-06 2019.8.9
八幡宿を抜けると、中山道旧道は国道142号へ合流。
右手は御牧原。
信濃国に16ヶ所あったという勅旨牧のひとつで、最大のものが御牧原。
満月の日に朝廷に献馬されたことから「望月の牧」と呼ばれ、紀貫之や藤原定家などが多くの歌に詠んだ地。
百沢橋で布施川を渡ると、国道142号から右手へ中山道旧道が分かれる。
これより百沢の集落へ。
旧道は緩やかな上り坂となって西へ向かう。
八幡宿から望月宿までの距離は短いが、中間の百沢は間の宿としても機能したようだ。
百沢の双体道祖神は、男女が祝言で酒を酌み交わす姿という、祝言道祖神。
高遠石工の手によるもの。
百沢から南の布施川流域を望む。
旧布施村のうち、牧布施と呼ばれた地区。