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雑司が谷散人の街道遊歩 0863

美濃路 4日目-09 2019.6.23

長松地区に入ると、美濃路旧道左手に立派な煉瓦塀の残る家がある。
明治天皇の休憩所にもなったという、旧吉田家。
旧長松城下でもある長松地区の旧道は、この先右へ左へと鉤形に何度も曲がる。

旧吉田家

国道21号で大垣市から不破郡垂井町に入ると、美濃路は綾戸口交差点から旧道が右へ分かれる。
やがて右手に伊勢両宮常夜燈。
厳重に柵で囲まれ、菊の紋章も。

伊勢両宮常夜燈

綾戸地区の美濃路旧道。
古く、漢(あや)氏と呼ばれた綾を織る渡来人が住んだという地。

綾戸

美濃路旧道右手に六社神社。
境内に隣接して一里塚があったようだが、今は痕跡も無い。

六社神社

美濃路旧道は東海道線を渡る大垣街道踏切へ。
稲沢市で渡った東海道線の踏切も、同名だったことを思い出す。

大垣街道踏切

美濃路旧道は東海道線の北側に出ると、ユニチカの工場の南側を西へ向かうが、ここにおよそ1キロに渡る松並木が残る。

ユニチカ工場南側の松並木

松並木の美濃路旧道は、やがて右から中山道が合流する垂井の追分へ。
相川の手前で、川向こうは垂井宿。
追分には宝永6年の道標が残り、「是よ里右東海道大垣みち、左木曽海道たにくみみち」と刻まれる。

垂井の追分

美濃路の旅はここで終了。
すぐ先に待ち構える垂井宿を少しだけ覗き見した後、中山道の旅で再びこの地を訪ねる日を楽しみに、JR垂井駅へ向かう。

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