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雑司が谷散人の街道遊歩 0999

日光街道 8日目-14 2019.10.23

国道は上鉢石町を抜けると、日光橋で大谷川を渡るが、日光街道の道筋としては、日光橋手前で左へ入り、神橋へと通じる。

神橋入口

勝道上人の日光開山の際、青と赤の2匹の大蛇が絡み合って橋となり、鱗から山菅が生えたことから「山菅の蛇橋」とも呼ばれ、古来から神聖な橋とされてきた神橋。
山口県の錦帯橋、山梨県の猿橋とともに、日本三奇橋のひとつに数えられる。

神橋

東照宮の造営が始まると、日光の表玄関の橋として、当時の先端技術でもあった石造橋脚の木造反り橋となった。
明治35年、大谷川の洪水で橋は流失するも、2年後に旧様式のまま再建。
その後、昭和と平成の二度の大改修を経て今の姿がある。

神橋

神橋で大谷川を渡った先の正面に見える社は、深沙王堂。
勝道上人が大谷川を渡れるよう、青と赤の2匹の大蛇を放ったのが深沙大王で、毘沙門天の化身ともいわれる。

深沙王堂

神橋から大谷川上流を望む。

大谷川

この先は清滝、華厳滝を経て中禅寺湖へと通じるが、日光街道の旅は神橋をもって終点とする。
日本橋より述べ8日間で日光街道の旅を終える。

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