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雑司が谷散人の街道遊歩 1028

上州姫街道 2日目-07 2019.11.19

七日市地区に入ると、国道右手に永心寺。
七日市藩初代藩主、前田利孝の母明運尼の菩提を弔う為に、2代藩主利意が開いた寺。

永心寺

富岡宿の西に続く七日市地区は、江戸期の七日市藩の中心地。
藩祖は加賀藩祖前田利家の五男、前田利孝で、以後明治維新まで七日市前田家が藩主を世襲した。

七日市

幕末の元治元年、天狗党が七日市に迫った際、戦う意思の無かった藩は、永心寺へ藩士が出向き、天狗党に脇道を教え、藩の中心地を通さずに事なきを得たという。

七日市

七日市交差点の少し先で国道から左へ折れ、七日市陣屋跡地の南側へ廻り込むと、蛇宮神社。
七日市藩の領内総鎮守として信仰を集めた。
蛇はネズミの天敵ということで、養蚕の守護神とされ、境内の小石を持ち帰り無事に養蚕の出荷が終わると、石を2つ奉納したという。

蛇宮神社

蛇宮神社の先で上州姫街道旧道から見上げるのは、前田家御宝塔。
天保10年、藩祖前田利家の200回忌に建てられた元祖廟の跡地。
御宝塔の建つ丘は、七日市7号古墳と呼ばれる古墳時代の円墳。

前田家御宝塔

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