不当な評価を受けるビール
日本ではピルスナータイプのビールが主にのどの渇きを癒すためや, 酔っ払うために飲まれるが, これは非常に長い歴史を持つ多様性に富んだこの醸造酒への冒涜ではないだろうか.
大手メーカーは"こだわりのビール"と銘打って売り出しているが, 結局はピルスナーを基盤とした所謂"日本人の好み"に合わせたものばかりのように思える.(勿論, ある程度の企業努力は認めるし, ピルスナーは日本の気候風土に合っていたものなのかもしれないが, 多くの日本人がお酒を酔っ払うためだけのものと思っており, ビール=ピルスナーという認識であるというのは否定できないだろう.)
それに加えて, 日本の酒税制度も粗悪品の販売に拍車をかけている. 当に"悪貨は良貨を駆逐する"である.(現代の各国の政治家は歴史から何も学んでいない. かつて禁酒法のせいで密造酒が蔓延し, 多大な健康被害を出している. にも関わらず薄っぺらい道徳観に基づいて危険度の低いドラッグに目くじらを立てて取り締まる. だからより危険な脱法ドラッグがはびこってしまっている. とは言え, これはかなり難しい話であるという点には賛成だ. 仮にマリファナなどを各国で合法化したとしたら, 人々が一斉に依存症になる可能性は否めない. しかしカフェインが世界的に合法であることを考えるとこの考えもまた, その依存状態が資本主義的にいいものか悪いものかで判断しているだけなのかもしれない. もしかすると, 我々がこうした向精神薬と上手く付き合うカギは宗教なのではないだろうか.)
これはかなり偏った意見かもしれないが, 全ての人々が深く味わったり信仰に基づいてお酒を飲めば, 中毒者は出ないのではないだろうか.
昨今, クラフトビールの人気も出て来たが, これからは世界各国のビールが広く飲まれるようになることを願いたい.
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