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「人」をみる。覗きみる。 vol.4

camさんのコーチングインターンも気づけば折り返しの4回目。本日も「まなび」を「学び」にするために振り返っていこうと思います。どうぞお付き合いください。また、例のごとくCAMさんのnoteのリンクも貼っておきますので、お時間あるときに是非。

コーチって怖い?

本日も、前回同様宿題の共有、開示から入りました。僕は今回、コーチ役をやったのですが、うん、怖い。正直、ものすごく怖かったんです。やる前も、やっている最中もそう。「なんで怖かったのか」それは、もう明確でした。

「うまく導いてあげられるかな」

そんなことばかり考えてしまっていたんです。そう、それはコーチ的思考を身に付けていれば出てくるはずのない思考。僕の中でコーチ的思考が確固たるものになっていないことの証明でした。こればかりは積み重ねるしかないと思っています。思考を言葉のみでなく、「経験」と共に理解すること。それが最重要で最適解だと思います。

そんな中でも気づけたこともあり。それは、クライアント側がこちらの質問に対して気づきを得たりすることで、勝手に話が進んでいくということ。それは、コーチをやってみた中で鮮明に感じました。その点からも、僕のさっきの心配は無用であることがよくわかります。結局一番に必要なのは、「クライアントの中に宝は必ず眠っている」という確固たる「信頼」なのかもしれません。そして、それを当たり前に一つの「在り方」として持つためには、何よりも経験を積み重ねること、つまり「自信」をつけていくことがmustなのだと感じます。

見るべきものは「今」ではなく「人」である

この章では、「肯定」というワードに焦点を当てて深めていこうと思います。

コーチングをしていく中で、必ず出てくるであろうことはコーチである自身とクライアントとの「価値観の違い」です。こればっかりは避けては通れないでしょう。価値観とは、過ごしてきた環境や得てきた経験が大きく関わっているのでね。似た価値観はあれど、同じ価値観はないと個人的には思っています。そして僕は、それでいいと、それだからこそいいのだと思っています。そうじゃなきゃ、世界はつまらないです。

話は戻りますが、自身とクライアントの価値観が違ったとき。極端な例を挙げるとすれば、コーチである自分は他人という存在を尊重すべき存在だと思っているのに対し、クライアントは自分以外の人間を忌み嫌い、受け入れらない価値観を持っているとしましょう。そうなった時、コーチである私たちは、その人の言葉に耳を傾け、寄り添い、歩むことができますか?ということが題材です。正直な話、どう足掻いても共感できない価値観や課題はあると思います。しかし、大切なのはその価値観に至るまでにはそれに関与した何かが必ずあるということ。そして、それを理解した上で、その人がどうなりたいのか、つまり、その人の「想い」や「願い」、「叫び」に寄り添うべきだということです。コーチングの目的は課題や悩みを解決することではありません。クライアントに寄り添い、宝を見つける後押しをしてあげるだけです。だからこそ、大切なのは悩みや価値観を肯定してあげるのではなく、その人自身を肯定してあげること。そうやって、「人」をコーチングしてあげることです。だから別に、自身と異なる価値観に嫌悪感を覚える必要も、無理矢理理解する必要もないんだと思います。その考え方はどうであれ、その人が「どうなりたいのか」を支えてあげる必要があるのだと、そう思います。

「直感」は本質への直行便

では、「人」をコーチングするにはどうしたらいいのか。また、クライアントも「自身」をコーチングしてもらうにはどうしたらいいのか。その一つの方法として、「直感」が挙げられます。確か第2回の振り返りの際に内省というものに触れた気がします(触れていなかったらすいません)。この内省という行為は、結局のところ「理屈」とか「道理」とかは一旦無視して、自分の心の中の想いを大切にしていくことだと、やってみる中で感じています。

そう、つまり内省とは「直感」を言語化してみることと同義だということです。この、いわゆる「感情」的な部分には痛覚がありません。だからこそ、痛みに気づきづらいのです。腕や頭と違って、はっきりとした痛みが出るわけではないですから。でも、確実に自身の、身体の、一部として存在しているものです。だからこそ、なんとなくある心の重さ、叫びに意識的に気づく必要があるのです。強いてはそれが、自身の本心から出る「願い」の言語化へと繋がっていくのだと思います。もちろん、何もかもを自身の「願い」のまま行動するのは難しいです。むしろ、「願い」を我慢しながら生きていくことの方が多いでしょう。でも、それでも、「自分が本当はどうしたいのか」をわかっているのといないのでは、これからの生き方に違いが生じると思います。あとから「本当はこうしたかったんだな自分」と気づくことよりも、今、「願いを叶えるための我慢」をするほうが、よっぽど未来に希望が持てます。よっぽど今を力強く生きられます。何より、自身が自身の心の味方第1号になってくれます。そんな心強いこと、他にないです。

自分の心を尊重できる人であれ

僕はよく、何か行動をするときに、心の声を度外視にして、

「こうするべきなんだ。」「これが大切なんだ。」

と、自分に言い聞かせることが多々あります。まさに、自身の「願い」よりも「理屈」や「道理」に生きている最たる例でしょう。でも、自身がコーチとして在りたいのならば、何よりもまず僕自身が自分の願いを認識することの大切さを理解しておく必要があると思います。強いてはそれが、クライアントの安心にも繋がると感じています。コーチが経験として直感を必要としているのであれば、クライアントに対して、「そうじゃなくて、それを感情で表すとどうなりますか?」といった、直感に問いかける類の質問を織り交ぜることが可能になります。また、直感を信じることで、「今話を聞いていてこんな風に感じたんだけど、それって本当に本心かな?」といった、質問を投げかけ、クライアントの底を叩くこともできるようになるかと思います。その点では、クライアントだけでなく、コーチにとっても直感に素直に従うことは重要であると言えます。

僕は、あなたは、自分の心を大切にできているでしょうか。自身の願いを、認識できているでしょうか。そもそも、「願い」は何なんでしょうか。

やっていく中で行きつく先は、他人よりもまず、自身への問いかけなのかもしれませんね。

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