問題解決能力

生きていること自体が問題であり、それを解決することが人生なのである。そう思うと「ついてない」とか「なんで自分だけ」と思わなくて済む、よく聞くフレーズだが。

僕は良いことは信じるが、さすがにどうしようもない時期があった。長年勤めた会社を辞め、さぁこれからと言うときに色んな神様にこれからのことをお願いしておみくじを引いたが、ほとんどが「凶」！初詣で凶が出たのもその時が人生初めて。おまけに書かれている内容は「今は動くタイミングではない」だと！

で、おみくじは見事に当たったのだった。やることなすことすべて裏目に出て、心がどんどん内向きになり、何でかなと本当に自分を見失ってしまった。辞めることを決意して丸5年でやっとこんなことを書けるように心が落ち着いたと言ってもいいだろう。

今でも本当に毎日が「問題」だが、それに立ち向かえる基礎体力みたいなものが付いたと思う。それには3年ほどかかったと振り返っている。確かに辞めたタイミングは最悪だったのかもしれないが、最良のタイミングで初めても悪い時期が来れば「こんなはずじゃなかった」と思ったのではないか。5年前の状況がいま起こったとしても、その時ほどは心を病むことななかったのでないか。また人生はいい時も悪い時も繰り返しあるということも、何度も経験してきたつもりだ。

島根県西部に伝わる石見神楽が好きで、毎年この冬の入り口の時期は温泉とセットにして楽しんでいたが、今年はコロナの影響で遠出を自粛しており諦めざるを得ない。幾度となく襲い掛かってくる大蛇（おろち）を命がけでやっつけるスサノウノミコトをふと思い出して、困難に立ち向かってスサノウノミコトほどはカッコよくないけど何とか生きている自分を労いたい気分になった。

しかしさんまちゃんは言葉の名人だなぁ、「人生、生きてるだけで丸儲け」まさに感動だ、生きる本質ではないか！