~相手の課題をデザインで解決する “代表取締役なんでも屋”⑤~
Q8今後はどのようなことを目指されていますか?
こういう風にやったらこういう結果が出るというのは、自分が見せられる限りはメンバーに見せていきたいと思いますが、あとはメンバーが自分達で考えればいいと思っています。社員達には、自分たちの幸せのライン=自分なりのゴール・目標は自分でつくってと毎年面談のときに言っています。
会社って“ただの器”と考えていて、”器”だからそこにのっけるものが別にリンゴでもバナナでキュウイでもいいのではないか。ただ社会の中の一つの器、単位として会社というサラダボウルに10個果実が乗っかっているので、税金いくら払います、っていう事務処理的基盤と考えていて、最終的にベースの考え方とコミュニティとしての拠り所のひとつとして会社組織があれば、その上でどういう働き方をしてどういうふうに自己を作っていくのかは、個々人がやればいいと思います。
できれば、自分の後続となるメンバーには、最終的には社内で独立をして、そこで出す結果も人によって違ってよいと思っています。個々人のブランドを作ってほしい。「あなたに頼みたい」っていうブランド。それが会社の中にたくさんあってもよいのではないかなと。ただ、全員はそうはなれないと思いますが、その芽があるメンバーはそういう育て方をしていけたらなと考えています。働き方は一つではなく、幅を設けて各自がバランスをとりながら選択していけばよいと思っています。
Q9鈴木さんの今後はそういう人を育てるサポートをしていきたい?
簡単に言うと40歳以降は死ぬことを考えています笑。それは言い過ぎかもしれませんが、40歳になった位から、自分がいなくなったときに自分の会社をどうするかってずっと考えています。一応個人商店の場合って、自分がいなくなる=クローズという選択肢もあるのだと思うのですが、基本的には会社は続いてくるものと考えているので、自分がいなくなった後も継続していくための仕組みを中期的には作っていきたいと思っています。
Q10そうするとその先もう60歳、70歳まで生きちゃったら・・・鈴木さんは?
Teru(前回のインタビュー)の美容院で受付するつもり。「あの態度が悪い受付のじじい」って言われながら。それか掃除のおじちゃん笑。それは冗談ですけど、多分理想はなるべく何もしない。何もしたくないというのはポジティブな意味です。
会社のメンバーが自分たちでどんどん仕事をして「こうなりました」っていう報告を受けて、笑顔で「いいね!」「頑張れ頑張れ!」って毎日言うだけが理想です。ただ、現実的には無理でしょうし、周りには「絶対手出すじゃん」って言われるので、、、手は出していると思います笑。なので、働き続けているだろうなというのは自覚がありますけれど。受付のおじさん、毎日トイレ掃除しているおじさんが、あれ実は社長だったんだって新入社員が気づくっていう。極論ですけど、ひとつの理想型ですよね。
本来は何も起きない無風状態が仕事は一番うまくいっているときだと思います。クライアントさんから電話かかってくると正直ビビリます。。。何かトラブルかな・・何か起きたのかなって常に基本は怯えています笑。何もトラブル起こらずにうまく機能してまわっているっていう状態は無風で、それが続いていることが理想ですね。
今回は鈴木さんの今後の働き方、社員の方への想い、経営者としての責任と本音の部分を垣間見せてくれました!次回はいよいよ最終回、鈴木さんが残したい記憶とは?!
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