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以前の会社にいたヤバい人の話(上司)

はじめに

漆黒もいいところなブラック企業だった前職

ブラック企業というのは、大抵の場合低賃金、過酷な労働環境、劣悪な人間関係のいずれか、あるいは全てが当てはまります
今回取り上げるのは劣悪な人間関係、その中で一際目立ってヤバかった人について取り上げようと思います

最初の上司

どういう人だったかと一言で表すと文字通りの詐欺師でした
いつもニコニコしていて愛想が良い、第一印象は「気の良い優しそうなおじさん」という感じでした
私も気を許してしまい、プライベートも含め色々な話をするようになりました、実際私はその上司と仲が良いと思っていました

突然言われた「金を貸してくれないか」

その上司の下で働き始めて2ヶ月くらい経ったある日、二人きりになったタイミングで上司が深刻そうな顔で「相談がある」と言ってきました
そこからは大体こんなやりとりでした

私・どうかしましたか?
上・いやー実は、ちょっとお金貸してもらえないかと思って・・・
私・え、何でですか急に・・・
上・いや実は、俺前に離婚してて娘がいるんだけどさ、ずっと養育費払って     
  るんだけど、そのお金を前おろして車の中に置いといたら盗まれちゃっ 
  てさ、今月だけどうしても足りないんだよ、頼む、お前にしか言えない
  んだ
私・ええ・・・

どう考えても嘘

明らかに嘘です、でも当時の私は貸してしまいました
色々な仕事を転々としてどれもうまくいかず、完全に自信を無くしていた状態で、新しく入った会社でそこそこいい感じにやれるようになってきたと思い始めていた矢先の出来事でした
そんな自信の無さを見透かされていたのでしょう
「こんなことお前にしか頼めないんだ、絶対に誰にも言わないでくれ」
という呪いの言葉と共に、地獄が始まりました

結局貸してしまった3万円

この人に嫌われたらまた仕事ができなくなる
とりあえず貸すだけだ、いずれ返ってくる
大丈夫、今回だけ貸せば全部丸く収まる

当時はそんなふうに思っていました

始まってしまった寸借詐欺

「今回貸せば終わり」そう甘い見通しを立てていた私の考えはすぐに崩れました
これ以降、事あるごとにそれっぽい断りづらい理由をつけてはお金を要求してくるようになりました
回数を重ねるにつれ、そのうち理由も言わなくなり「今回も◯◯万円、頼む」みたいな感じになっていきました

明らかに金額を誤魔化そうとする手口

3万円貸す、催促すると2万円だけ返ってくる、全額返ってくる前に次の3万円を貸す、催促すると1万円返ってくる、全額返ってくる前に・・・

これのループでした、恐らくいくら貸しているかこちらで把握できなくするための手口だったと思います
こちらがどれだけ催促しても貸す前に全額返ってくることはありませんでした

やはり訪れる限界

その上司の下で2年ほど働いたある日
仕事も激務で精神的にも参っていて、貸したお金も返ってこない
もう限界だと思い、ついに同僚(かなり年上)に打ち明けて相談しました

思いもしなかった衝撃の事実

全て話した後、その同僚から衝撃の言葉が
「そんなのアイツ皆から金の無心してるよ、◯◯くんにも手出してたのか」
ショックで頭が真っ白になる、というのを経験しました
その後、絶対に言うなと言われていた社長にも相談しました
すると、既に社長からも相当の額を借りていたということが発覚
もう完全に体の力が抜けてしまい、その場に座り込んでしまったのを憶えています

なんとか回収できたお金

色々と失敗した当時の私ですが、一つだけ良かったところも
それは、貸した金額を全てメモしていたことです
全部メモしていたおかげで上司の思惑通りにはいかず、社長の助けもあり貸したお金は全額取り戻すことができました
何も良くないですがこれだけは良かった

悪行の数々

色々と相談した流れで上司のこれまでの悪行を知ることになりました
・社員に次々と金の無心をする
・社用車用クレジットカードで自分の車に給油する(横領)
・離婚して娘がいるまでは本当だが養育費は踏み倒している
・金の無心を苦に過去何人も仕事を辞めている

ブラック企業の闇

“金の無心を苦に過去何人も仕事を辞めている”
これを見て「え?」と思われた方もいると思います
はい、会社もこういう人間だと知りながら働かせ続けているんです
普通の企業ならここまでやったら懲戒解雇もあり得ます
でも仕事を取ってくるので会社も辞めさせられない、もう地獄です
今回の件でまた大問題になりましたが結局解雇にはなりませんでした
結局私が退職するときもまだ在籍していましたね

最後に

今回もここまで読んでいただきありがとうございました
当たり前ですが何を言われても職場でお金を貸すのはやめましょう・・・
そこから先は地獄です
思い出しながら書きましたが、つくづく当時の私馬鹿ですね、信じられないほどのお人好しで馬鹿です
まあ、そんな馬鹿を叩き直すにはこの事件は丁度いい刺激になったかもしれないですね・・・

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