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講演会『トキを楽しく学ぼう!』 動物教育家 藤井匠也(ZOO TIME園長)

みなさんこんにちは、

ズータイム園長の藤井です。

先日は、石川県と協力してトキの教育普及活動に携わらせていただきました。


野生でトキを発見したらどうすの?

令和8年度に能登での放鳥予定になっているトキ。

県民の方々にトキについて知っていただくために活動させていただきます。

今回は未就学児〜小学生低学年にトキを伝えるという難しい課題をいただきましたが、

あらゆる工夫を凝らし、トキの歴史、飼育、共生、生物多様性についてお伝えさせていただきました。


お子様に伝えるためにクイズ形式で進行

放鳥場所である能登でも2講演を開催予定です。

トキの本物の重さを再現したトキのぬいぐるみ、羽、卵殻標本などもご覧いただいた。


私が未就学児や児童にお伝えするときに心掛けているルールは以下の2点です

①5秒以上暇を与えない

②自分が一番楽しむ

このルールで45分間約9割の方々は参加していただけます。

アニメを視聴するように夢中になって参加してもらえるのが理想的です。

信頼していただけることに感謝しかありません。

このたびはご用命いただきありがとうございました。

【トキとわたしの関わり】

トキを飼育中の私


2010年にいしかわ動物園がトキの分散飼育を開始する前から、

トキを受け入れるために近縁種(クロトキ、ホオアカトキなど)のトキたちで飼育繁殖技術を確立。

近縁種で人工繁殖と自然繁殖の両方を成功させ実績を築く。


ホオアカトキの自然繁殖に成功

トキの分散飼育が決定後に佐渡トキ保護センターにて長期の飼育研修をさせていただく。

2010年にトキを受け入れ、初年度は人工繁殖に成功。

翌年からは自然繁殖に成功。繁殖したトキを佐渡へ移送する経験もさせていただく。

分散飼育先である長岡市トキ分散飼育センター、出雲市トキ分散飼育センター、多摩動物公園すべてを視察。

動物園で繁殖した個体が野生へ放鳥されることに感銘を受けると同時に、トキを通じて動物園の社会的役割の1つである種の保存を体現。

動物園がレクリエーション以外の役割を明確に示すことができた。これは本当に重要な事。

現在のズータイムの教育活動にも大きく影響している。

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