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「ヨツコブツノゼミ」
<かわりもの>シリーズ 九匹目
かいのどうぶつえん 園長です。
ちょっとかわった姿形や、奇妙な行動や不思議な食性など、とても愉快な生態の生き物たちを貝で制作しました。子供向けの説明もご用意しました
今回は、世にも奇妙な容姿の「ヨツコブツノゼミ」(Devil hopper)です。
コスタリカやペルーなど、主に中南米の熱帯雨林に生息するカメムシ目ツノゼミ科の昆虫で、たくさんの仲間がいます。
共通する特徴は、頭の上に突飛な形状のツノ(ヘルメット)をかぶっていること。とりわけユニークなのが「ヨツコブツノゼミ」で、ヘリコプターの回転翼に似たツノが生えているだけでなく、なぜか4つの大きな瘤までついていて、とても目立ちます。
どうして、こんなに奇想天外な姿になったのか?重くないのか?役に立つのか?・・・いまだに謎のベールに包まれています。
英名で「飛び跳ねる悪魔」と名付けられたこの怪物に、もしジャングルでバッタリ遭遇したら恐怖を覚えるかもしれません。
でもご安心を。実は体長わずか5ミリの極小サイズなのです。
撮影するには接写レンズが不可欠で、標本をつくる時はスリムすぎて”虫ピン”で刺せないとか。
でも、「妙ちくりんな奴」!と決めつけるのは人間の思いあがりで、昆虫たちがしゃべれたら「勝手でしょ」と反論されるでしょう。
生きとし生けるものは、すべて進化の結果であり、進化は今も進行中。この世界には、不思議でいっぱいな生き物たちが、まだまだたくさん”かくれんぼ”しているようですね。(園長作の「ヨツコブツノゼミ」がTV番組で紹介されました)
☆「もしもカブトムシほどのツノゼミがいたとしたら、婦女子はしょっちゅう悲鳴をあげなければならないし、近代彫刻とかオブジェとかいうものもずっと早く発達していたにちがいない」『どくとるマンボウ昆虫記』(北 杜夫著 1961年刊)より抜粋
☆こどもむけ せつめい☆
ぼくは みなみ あめりかの
じゃんぐるに すんでいる こんちゅう です。
あたまに こぶが よっつ ついていて
へりこぷたー みたいな つのが はえています。
こわそうに みえるけど
からだは あなたの こゆびの
はんぶんもない おちびさんです。
えんちょうが つくった 「よつこぶつのぜみ」が
てれびで しょうかいされたよ。
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貝は「割らない」「塗らない」「削らない」ルールで制作。
<貝の配役>
頭:マツムシガイ 角:ヒメカノコ/ムラサキウニ
目:ヒメカノコ 羽:ミゾガイ
胴:オビフデ 脚:アカウニ
枝:エダサンゴ 大地:ハマグリ