「ゆか」
ニューフェイス 第14回
今回は、パリ五輪の女子体操種目「ゆか」(Floor exercise)です。
弾性のある、正方形の”ゆか(床)”で演技する種目で、女子も男子も12×12mの同サイズです。
しかしルールは異なり、演技時間は女子90秒で男子75秒。男子は無音で、女子は音楽にあわせて演技します。
真剣な面持ちの女子選手は、広い”ゆか”の隅から隅まで全面をつかって、しなやかに躍動。流麗な”宙返り”や”ひねり”、思わず息をのむ”着地”など高難度の技と、会場に流れる音楽とを、みごとにシンクロさせます。ダイナミックな男子とは一味違った、エレガントで芸術的な演技は、いつ見ても魅了されますね。
ところで、黄色のユニフォームで、「しゃがみターン」を決めているヤギ選手に、ツノがないのはメスだからではありません。
彼女はヤギの中でも最もポピュラーな、スイス原産の「ザーネン種」。遺伝的にツノなしが優性で、もちろんツノを生やした仲間もいます。余談ですが『アルプスの少女ハイジ』が可愛がっている、仔ヤギの「ユキちゃん」も同種です。
貝は「割らない」「塗らない」「削らない」
第14回 「ゆか」
★女子選手(メスヤギ) :ウミウサギガイ/シマメノウフネガイ/スガイ/ハナムシロ/クダタマガイ/ウコンフィリピンマイマイ/ヒメカノコ他
★ゆか(床):ホタテガイ
☆かいのどうぶつえん 葉山図書館作品展開催中 6月25日~8月25日