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『せかい いち おおきな うち』
<レオ・レオニ>シリーズ No.3
かいのどうぶつえん 園長です。
今回は、レオ・レオニ作(谷川俊太郎訳)の、『せかい いち おおきな うち』 (The Biggest House in the World )です。サブタイトルは「りこうに なった かたつむりの はなし」。1968年発表の絵本です。
世界でいちばん大きい家(殻)に住みたいと熱望する”ちびかたつむり”に、おとうさんが、家は軽くしておきなさいとアドバイスする物語です。
けれど、おちびさんは言うことを聞かず、背中の家を大きくする方法を発見!ついに家はメロンのように大きくなり、カラフルな模様まで書いて、世界一の大きくて美しい家が完成します。
そんなある日、他のかたつむり達はキャベツの葉っぱを食い尽くし、別のキャベツに引っ越すことになりました。
ところが、おちびさんは家が重過ぎて身動きできず、独りぼっちで取り残されてしまいました。
そして、食べるものがなくて痩せ細り、とうとう体が消えてしまいました。
やがて、世界一の家も少しずつ壊れ、何も残りませんでした。
何度読み返しても、意表をつくストーリー展開やインパクトのある色彩感覚が新鮮な絵本です。なによりの魅力は、作者が伝えたいメッセージが、幼児から大人までうけとめ方はちがっても、消えることなく心にのこることでしょう。
1959年に、『あおくんときいろちゃん』でデビューしたレオ・レオニ(1910 - 1999)は、とてもたくさんの、それぞれに独創的な絵本を、わたしたちに遺してくれました。
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貝たちと園長は「割らない」「塗らない」「削らない」と固く約束して制作しています。
<貝の配役>
★かたつむり
いえ(殻) :クルマガイ/キサゴ 体:キセルガイモドキ/ウミニナ
ツノ:アカウニ 目:ウメノハナガイ/スガイ
★葉(キャベツ):ミドリイガイ ★地面: ハマグリ