
『シオドア と ものいう きのこ』
<レオ・レオニ>シリーズ No.6
かいのどうぶつえん 園長です。
今回は、レオ・レオニ作(谷川俊太郎訳)の絵本『シオドア と ものいう きのこ』(Theodore and the Talking Mushroom)です。サブタイトルは「えらくなりすぎた ねずみのはなし」。1971年発表です。
ある日、森でくらす4匹の動物仲間が自慢話をはじめます。
トカゲは「しっぽが切れてもすぐ生える」。
カエルは「水に潜れる」。
カメは「箱になれる」と威張るのに、臆病ネズミのシオドアは「逃げられる」としかいえず、皆に笑われます。
ところが、森のはずれで奇妙な音を出す”きのこ”を発見!シオドアは悪知恵を働かせ、自分は”きのこ”の言葉がわかると主張します。
「だいじな はなしがある。さっき ぼくは ものいうきのこを みつけた。
せかいに ただひとつしか ないんだ。それは しんりの きのこで,
ぼくは そのことばが わかるように なった」
仲間の前で”きのこ”に「ウィルプ!」としゃべらせて、「動物の中でネズミが一番えらい」と通訳しました。
なにもしらない動物たちはびっくり仰天。シオドアはすっかり英雄扱いで王様気分で暮らします。
ところが思いがけずも嘘がばれ、森から逃げ出す破目になりました。
自業自得とはいえ、近ごろの政治家たちの発言とくらべれば、ほほえましいウソといえそうですね。




貝たちと園長は「割らない」「塗らない」「削らない」と固く約束して制作しています。
<貝の配役>
★シオドア(ネズミ):ハナマルユキ/フジノハナガイ/スガイ/
ウメノハナガイ /ムシボタル/ヤカドツノガイ
★カメ:オオベッコウガイ/ウミニナ/スガイ/ウメノハナガイ
★カエル:ハツユキダカラ/ウミニナ/アサリ/ツメタガイ
★トカゲ:コゲチャタケ/ヒメキリガイダマシ/スガイ/ウメノハナガイ
★キノコ:ウニ/ニシキマクラ ★大地:マガキ