「タマミルウミウシ」
<かわりもの>シリーズ 五匹目
かいのどうぶつえん 園長です。
ちょっとかわった姿形や、奇妙な行動や不思議な食性など、とても愉快な生態の生き物たちを貝で制作しました。子供向けの説明もご用意しました。
今回は、忍者のような「タマミルウミウシ」(Sacoproteus smaragdinus)です。
沖縄の浅い海で養殖されている、葡萄そっくりな海藻”海ぶどう”が隠れ家です。
最近人気の「ウミウシ」(軟体動物)の仲間で、体長は1~3cm。記録動画をじっくり見ても、どこに隠れているのか、さっぱりわかりません。海ぶどうの粒に穴を開け、中身を吸って食料としています。
ウミウシ類は、”流氷の天使”「クリオネ」(4cm)や、”ブルードラゴン”とよばれる「アオミノウミウシ」(3cm)など個性派揃い。
多くがカラフルで小柄ですが、黒い「アメフラシ」は最大体長45cmと超大型。
危険を感じると紫色の体液を出して身を守ります。
昭和天皇は海洋生物研究のため食され、隠岐島では今も食卓に並ぶとか。
美しい緑色のタマミルウミウシも、ひょっとしたら、
とても美味かもしれませんね。
ちなみに、葉山の海にも生息しているそうです。
☆こどもむけ せつめい☆
わたしは おきなわの
あさい うみで くらしている
“たまみる うみうし”です。
“うみぶどう”と そっくりな からだで
つのが はえています。
たべものは うみぶどう だけ。
てきが くると
じっと うごかないで かくれています。
ほんとうは “かい”の なかまで
ゆっくり あるけるんだよ。
あなたは たべたいかな?
貝は「割らない」「塗らない」「削らない」ルールで制作。
<貝の配役>
★タマミルウミウシ
頭:ヒメカノコ 体:エメラルドカノコ
触覚:ミズイロツノガイ+ヒメカノコ
★珊瑚:エダサンゴ ★海:マドガイ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?