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『コーネリアス』
<レオ・レオニ>シリーズ No.7
かいのどうぶつえん 園長です。
今回は、レオ・レオニ作(谷川俊太郎訳)の絵本で、1983年に発表された『コーネリアス』(Cornelius)の一場面です。サブタイトルは「たって あるいた わにの はなし」です。
川岸で、ワニの卵が孵り、小さなワニの子ども達が這でてきました。ところが、コーネリアスだけは卵から孵ると二本足で立って、歩いて出てきました。
だんだん成長し、背が高くなると、他のワニ達とは違う景色が見えました。
「ぼくには くさむらの ずっと むこうが みえる!」
コーネリアスはそう言いますが、他のワニ達にとってはどうでもいいこと。
「それが どうしたっていうのさ?」
と冷たく言い返します。
そんな態度に、コーネリアスは怒って生まれ故郷の川岸を出て行くことにしました。
そして、旅の途中で出会った一匹のサルに自慢しました。
「ぼくは、とおくがみえるよ」
するとサルが言いました。
「ぼくは さかだちが できるし、しっぽで ぶらさがるのも」
コーネリアスは びっくりぎょうてん。
「それ おしえてくれる?」
一所懸命に練習し、サルも手伝ってくれたので、逆立ちも尻尾のぶらさがりも、できるようになりました。
しかし、川岸にもどり仲間たちに芸当を披露しても
「へえ それで!」
ガッカリし、帰りかけてふり返ると、ワニたちがぶらさがりの練習をしていました。
微笑んだコーネリアスは
「川岸での暮らしは、これですっかり変わるだろう」・・・。
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貝たちと園長は「割らない」「塗らない」「削らない」と固く約束して制作しています。
<貝の配役>
★コーネリアス(ワニ):オハグロガキ/ツメタガイ/ムカシタモト/ウミニナ/タモトガイ/キリガイダマシ/コウダカカラマツ
★サル:アマオブネガイ/スズメガイ/スガイ/ハナビラダカラ/ヒメキリガイダマシ/ウノアシ/ミミズガイ
★樹木:エダサンゴ/アワビ ★大地:ホタテガイ