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「ラクダとアラブ人」
ニューフェイス 第20回
今回は、イソップ寓話『ラクダとアラブ人』(Camels and Arabs)です。
アラブ商人がラクダの背に交易品を大量に積み、耳元で「砂丘をのぼるのと、くだるのと、どっちが好きかな」とささやきました。
するとラクダは、「平らな砂漠は行き止まりですか?」
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新作のテーマに決めて、まず浮かんだ疑問はラクダの種類でした。
調べるとフタコブラクダは中央アジア原産。この短い寓話では、西アジア原産のヒトコブラクダが主人公だと、すぐわかりました。
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ただ、各種資料を読みくらべると解釈がバラバラで、イソップの寓意がはっきりしないのです。
あれこれ考えているうちに、「おためごかし」という古い言葉を思い出しました。
表面的には親切に見せかけながら、実は自分の利益を優先するという慣用句です。
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「砂漠の船」と呼ばれ、熱暑に耐えて歩むラクダはタフでおとなしい性格。けれど、重荷にあえいでいるのに、口先で誤魔化されたら怒るのは当たり前です。イソップは、人間のずる賢さや身勝手さを、ラクダの視点で鋭く風刺したのですね。
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貝は「割らない」「塗らない」「削らない」
第20回 「ラクダとアラブ人」 使用した貝
★顔:オハグロガイ ★目:ツメタガイ/スガイ ★鼻:ザクロガイ/ガンガゼ ★耳:フジノハナガイ ★胴:ジュドウマクラ ★ 首・尾:カニモリガイ ★四肢:キリガイ他 ★ こぶ:スズメガイ ★砂漠:ホタテガイ ★ 交易品:トンボガイ/タマゴタニシマイマイ/カイコガイ/オシャレマイマイほか ★紐:アカウニ
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