打ち砕かれた海の家への幻想
卒業を目前に控えた大学4年生の2月。
あろうことか単位を1つ落としてしまい、留年が決まった。
(教授に「なんとか」と懇願したが、「君だけ特別扱いしたら、これまでの生徒に恨まれる」という理由で、聞き入れてはもらえなかった。)
就職予定だった企業にも謝りの電話を入れ、心にぽっかり穴が空いた気分になった.。
落とした単位は後期のものだったので、4月から9月の予定もぽっかりと空白になってしまった。
他の同級生たちは就職して4月から働き始める。
友人たちからは「就活しろよ!」なん