【Bリーグアリーナ探訪】SR渋谷の大箱アリーナ、有明コロシアム。有明には力がある。
Bリーグアリーナ探訪シリーズ。
実は昨シーズンから何度も行っているSR渋谷の特別試合の開催地である有明コロシアム。
本拠地、青山学院記念館は昨今のBリーグ人気の高まりと共にほぼ毎試合立ち見まで出る満杯具合となっています。一方で、キャパシティが4,000人程ということもあり平均でいくと大体3,800人前後くらいを推移していて、B.PREMIER参入基準であった平均4,000人(ホーム開催30試合の合計人数が12万人以上)には若干足りない。この部分を補完するために、9,000〜10,000人を収容できる有明コロシアム開催が始まっています。
なお、SR渋谷は2026シーズンからは本拠地が移転して、B.PREMIER参入と同時に、アルバルク東京の本拠地であるTOYOTA T-ARENA(現在建設中でゆりかめもからも見える)を共同利用することが決定していて、有明開催が今後も継続されるかは不明です。
こういったクラブ経営上の背景はありつつも、有明コロシアム開催は規模的にはBリーグレギュラーシーズンの試合としては、今シーズン独走する千葉ジェッツのLaLaARENAに次ぐ人数を誇っていて、圧倒的なホームコートアドバンテージとSR渋谷らしいバスケットボールエンターテイメントを極めた運営を提供しているかと思います。
そんな有明コロシアムでの観戦体験をレポートします。
Bリーグでも最大級のアリーナ
前述の千葉ジェッツのLaLaARENA、東京ユナイテッドやアルバルク東京の1万人規模開催、チャンピオンシップなど大人数を収容する試合はいくつかありますが、レギュラーシーズンの水曜日開催を含む複数の日程で9,000人規模の試合はなかなか無い体験であり、それに伴い会場の雰囲気も抜群だ。
4階席まである会場は、テニスの試合でも使われるだけあり、どの座席からもゲームが観やすいように配置されている。
観客で埋まった時の声援の迫力は非常に大きく、コンパクトで近く圧力のある青山学院記念館での応援とはまた別の、レベルの異なる音量となる。
充実したエンターテインメント
有明コロシアム開催の試合は規模が大きいこともあり、また周辺の土地も広いことから、キッチンカーやアリーナグルメがとても充実している。
席もボックス席やテーブル席があり、様々な観戦体験が提供されているようだ。
2024シーズンの最初の試合では、DJ KOOのパフォーマンスなどが組まれ、ライブエンターテイメントとしても極めてクオリティが高かった。
電車やバスアクセスは良いけれど混む・・・
東京の湾岸地域にあり、アクセスはりんかい線やゆりかもめなど複数検討が出来て、月島や東京駅方面からも路線バスがあるので、アクセスが悪いということは無いだろう。
近くには商業施設もあり、早めに着いたときの時間つぶしも容易に可能だ。
ただし、夕方や夜開催の場合は、そのまま帰宅される観客も多く、駅までの道はかなり混むことを覚悟しておいたほうがいい。
スタッフも分散退場や案内に尽力されているが、行き先が限定されているため、混むことはある意味仕方がないだろう。時間に余裕をもった行動と心持ちが大切だ。
有明には何かがある。
SR渋谷は昨シーズン開催の3試合、今シーズン開催の現時点までの1試合すべてを勝利していて、そのうち2試合、特に昨シーズンの川崎戦は劇的な勝利となっている。
当然、ホームコートアドバンテージは通常以上に大きいということもあるし、選手たちも気合が入って臨んでいると思われるが、それらを差し引いても有明コロシアムの地はホームのSR渋谷に何らかの勝利の後押しをもたらしているように思える。
その分、アウェークラブとしてはとてもやりづらい印象が徐々に積み重なっているようだ。
Bリーグレギュラーシーズン開催試合では、LaLaARENAや沖縄アリーナといった大規模アリーナもあるが、同一規模の有明コロシアムも見逃せないアリーナだ。
まだ訪れたことの無い方は、ぜひ1度観戦体験をしていただきたいアリーナです!