【Bリーグ-アリーナ探訪-】とどろきアリーナ
Bリーグクラブのホームアリーナ紹介の第5弾として、川崎ブレイブサンダースのホームアリーナである、とどろきアリーナについて、バスケ観戦者目線で書いていきたいと思います。
とどろきアリーナは、等々力緑地にあるアリーナで、同緑地内には川崎フロンターレの等々力陸上競技場も存在していて、スポーツ施設が集積している。
前身の東芝ブレイブサンダース時代から使用されていて、歴史としてはかなり長いアリーナであり、所々に古さや狭さを感じさせるが、川崎はそのマーチャンダイジングが注目されている通り、アリーナエンターテイメントの質は極めて高く、結果的に強固なファン・ブースターの層を形成している。
大音量、ド派手なアリーナ演出
とどろきアリーナといえば「炎」。
あの炎の仕組みはまだ良く分からないのだが、ボンボン惜しみなく炎を使うという印象で、会場は文字通り熱くなる。
それに加えて、大音量スピーカーで、音楽や掛け声、アリーナMCの方の声と流れるので、会場内の一体感はとても強い印象だ。
古い体育館ゆえに、席によっては若干見えづらい部分もあることは否定できないが、画面も複数用意するなどできる限りの努力をしている、とても満足度の高い体験が約束される。
おもてなし!おもてなし!SNS大活用。
とどろきアリーナで観戦をすると、ヒマが無い。
例えばLINE登録をしていると、前日から翌日のゲームプログラムやシャトルバスの情報をプッシュで連絡してくれる。
そこでは、当日の抽選プレゼントの情報やグルメの情報など、とにかく情報量が多い。
実際に会場に行っても、試合前から抽選プレゼント、ハーフタイムまでには何かのLINEくじ、ハーフタイムも対決結果の予想のLINE投票、といった形で、ずっと何かをやっている。
YouTubeでも選手が出て色々な取組みをしていることなど、とにかく川崎ブレイブサンダースは充実した時間をとどろきアリーナで過ごしてほしい、という思いを体現した様々な仕込みを行っている。
飲食
会場入口周辺にはキッチンカー、会場内でもオリジナルグルメ、特にかわいいマスコットのロウルに関連したグッズ付きの商品(ロウルソフトなど)が人気な印象。
また、毎シーズン行っているか分からないが、平日はビール、ハイボール、レモンサワーなどが半額という取組みも行っていた。
ガッツリ系からライトなお菓子類があり、川崎にちなんだグルメを工夫を凝らして提供している印象。
そして飲み物も充実している。敷地内に自動販売機があることも好印象だ。
アクセス
大規模な運動公園的な場所にあるので駅からのアクセスは期待してはいけないと思いますが、武蔵小杉駅、新丸子駅、武蔵中原駅からそれぞれ15〜20分程度は歩くようなアクセス。
路線的にも武蔵小杉駅から向かう方が多いと思うが、試合前の路線バスへの長蛇の列は、駅の階段まで延びるほど。
もちろんクラブ側もシャトルバスなどを走らせていて、更に、そのシャトルバスも殺到が想定される先着順ではなく事前抽選制というきめ細やかさ。
また、路線バスは試合前後は本数を大幅に増やしているため、乗れないことはないだろう。
待つのが面倒くさい場合には徒歩も十分に可能な距離だ。クラブはこの徒歩アクセスとSDGsを組み合わせてスタンプラリーも企画していて、スタンプを貯めたら景品抽選に参加出来る、という取組みも行っている。
この辺りの企画アイデアは徐々に増やしていったと思うが、とても消費者目線というか、小さな不満を1個1個改善しようという姿勢が感じられた。
なお、現在使用しているとどろきアリーナは2027〜2028シーズンまでの使用予定になっている。
その後は、ほぼ同じ場所に出来る新とどろきアリーナ(仮称)、その更に先はDeNAが仕掛ける川崎駅隣接の新アリーナと、将来的な期待が広がっている。
日本のバスケットボールの幾多もの名戦が繰り広げられてきたとどろきアリーナ。
サブアリーナには昨シーズン限りで引退したニック・ファジーカス選手のサインや等身大パネル、川崎を拠点とするWリーグの富士通レッドウェーブのサインやパネルも飾ってあり、色々楽しめる場所だ。
ぜひ、訪れてみてください!