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バスケットボール日本代表のFIBAアジアカップ2025予選Window2レポート

1. 大会概要

FIBAアジアカップ2025予選Window2が2024年11月に開催され、日本代表は11月21日にモンゴル代表、24日にグアム代表と対戦しました。本予選は2025年8月にサウジアラビアで開催予定のFIBAアジアカップ2025への出場権をかけた大会です。

2. 試合結果

モンゴル戦(11月21日)

日本は93-75でモンゴルに勝利しました[12]。西田優大選手が21得点を挙げ、ジョシュ・ホーキンソン選手が13得点16リバウンドのダブルダブルを記録しました。

グアム戦(11月24日)

日本は83-78でグアムに勝利しました。西田優大選手が再び21得点を記録し、ホーキンソン選手も13得点16リバウンドのダブルダブルを達成しました。

3. 日本代表メンバー

今回の予選に参加した日本代表メンバーは以下の通りです:

  • 富樫勇樹(PG/167cm/31歳/千葉ジェッツ)

  • 比江島慎(SG/191cm/34歳/宇都宮ブレックス)

  • 西田優大(SG/190cm/25歳/シーホース三河)

  • 吉井裕鷹(SF/196cm/26歳/三遠ネオフェニックス)

  • ジョシュ・ホーキンソン(C・PF/208cm/29歳/サンロッカーズ渋谷)

  • 大浦颯太(PG/182cm/26歳/三遠ネオフェニックス)

  • 中村拓人(PG/184cm/23歳/広島ドラゴンフライズ)

  • 山崎稜(SG/183cm/32歳/広島ドラゴンフライズ)

  • 佐々木隆成(PG/180cm/28歳/三遠ネオフェニックス)

  • 渡邉飛勇(C/207cm/25歳/信州ブレイブウォリアーズ)

  • 渡邉伶音(C/204cm/18歳/福岡大学附属大濠高校)

  • 川真田紘也(C/204cm/26歳/長崎ヴェルカ)

  • アレックス・カーク(C/211センチ/33歳/琉球ゴールデンキングス)

  • 井上宗一郎(PF/201センチ/25歳/越谷アルファーズ)

  • 山口颯斗(SF/195センチ/26歳/長崎ヴェルカ)

個人的には、今シーズン成長著しい琉球の脇選手や、大阪の牧選手が合宿に呼ばれたところを楽しみにしていましたが、25〜26歳の若手を新たに増やして今後を見据えた強化を図っていくことも目的の1つであったように感じます。


4. 注目選手と戦略

トム・ホーバスヘッドコーチは、若手選手の台頭に期待を寄せています。特に、佐々木隆成選手と中村拓人選手のポイントガードとしての活躍に注目しています。また、2ポイントシュートの成功率向上を課題として挙げていました。

5. アジアカップとFIBAワールドカップ、オリンピックの関係

FIBAアジアカップ2025に出場するチームには、FIBAワールドカップ2027の1次予選への出場権が与えられます。ワールドカップでの成績は、オリンピック出場権獲得に直結します。日本代表は、2027年カタールワールドカップでアジア最上位となることで、ロサンゼルス2028オリンピックの出場権獲得を目指しています。

6. 今後の展望

日本代表は4連勝を達成し、FIBAアジアカップ2025本大会への出場権を獲得しました。次戦は2025年2月のWindow3で中国、モンゴルと対戦する予定です。

トム・ホーバスヘッドコーチは「とりあえず勝ってよかった。危ない場面もあったが、最後は全員が落ち着いて良いプレーができた」と評価しつつ、「相手にボールを奪われて速攻を許す場面が何度かあり、その点は改善が必要」と今後の課題を指摘しています。
FIBAランキング上は下位のチームになりますが、日本代表もNBA組や怪我で出れていない渡邉雄太や馬場雄大という存在もあったことから、シンプルにランキングだけでは評価が出来ないことかなと思います。
FIBAワールドカップや五輪に向けてFIBAアジアカップ本戦出場は絶対的に必要なことではあり勝利することは最低ラインとして担保しておきたかった基準ではあると思いますが、今後の長い道のりの中で、若手の育成やチーム全体の向上も図っていかなければならないという中で、各国がそのタイミングをどこに置くのかはそれぞれで、日本としては今はある意味強化期間といえるかなと思います。その意味では、中村、山口、大浦などにプレータイムを作れたこと、最低限の勝利を得て本戦への出場権をWindows2時点で確定させられたことは良かったことかなと思います。(また、同時間で起きた協会と日本代表トッププレイヤーとの話題はチームやコーチ陣に大きな負担を強いていたことと思います)

日本代表は、このアジアカップでの好成績を足がかりに、ワールドカップ、そしてロサンゼルス2028オリンピックでの活躍を目指します。若手選手の成長と、海外組を含めたチーム力の向上が、日本バスケットボール界の更なる発展につながることが期待されます。

▼参考













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