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【Bリーグ】2024-2025シーズン Bリーグ中地区各クラブについて(前半)

今日は中地区について書いていきます。


東地区はこちら↓

今シーズンの中地区はこの8クラブです。


Bリーグ公式より

今シーズンは昇格組の滋賀が西地区に、越谷が東地区に配置されたため、昨シーズン東地区2位だったA東京、そして西地区1位だった名古屋Dが中地区に入る形に。
昨シーズン中地区で最後までチャンピオンシップ出場権を争っていたのは、三遠、三河、SR渋谷であり、結果的にチャンピオンシップ全体出場8クラブの中で今シーズン中地区に入ったのは、三遠、三河、A東京、名古屋Dと、昨シーズン成績からすると最も混戦が予想される地区となった。


アルバルク東京

昨シーズン、東地区では2位となりチャンピオンシップに出場しながらも、激闘の末に1ポゼッション差で敗退したA東京。
ロスターの盤石さはリーグ屈指であり、特に帰化枠のロシター、外国籍のサイズ(スペイン代表経験あり)、メインデル(ブラジル代表スタートで五輪も出場)、グダイティス(NBA、ユーロリーグ経験豊富)のフロントコート陣は最強であろう。
昨シーズン完成されたシーズンの指揮をとったアドマイティスHCのもと、ほぼ継続選手でかため、橋本(越谷へ移籍)と日本代表でも「おれたちの吉井」として活躍した吉井(三遠へ移籍)以外は継続、新規追加はA東京の黄金時代を支えた菊池と千葉からの大倉。
TOYOTAの豊富な資金力を背景に、クラブ環境、アリーナなどの投資も高水準であり、昨年は代々木第一体育館を中心に凄まじい集客の伸びを果たした。
今シーズンも中地区での有力候補は間違いなく、再びA東京の強さを見せてくれるのか、楽しみだ。


サンロッカーズ渋谷

昨シーズンは長らく日本のトップを走ってきた田中大貴、そして日本代表を支えるビッグマン、たかちゃんことジョシュ・ホーキンソン、日本代表経験のあるアキ・チェンバース、永吉、ヨーロッパからクレモンズ、1年間の休養を経て日本に帰ってきたルカ・パヴィチェヴィッチHCというBリーグでも驚くべき補強を行ったサンロッカーズ渋谷。
チームを支えてきたベンドラメ、ライアン・ケリー、マカドゥにこれらのピースが加わることで一気に優勝候補と目されていたものの、序盤にマカドゥの戦線離脱やチームの歯車がかみ合わず負けが続き、後半は若手の津屋の成長もあり巻き返したが一歩及ばずチャンピオンシップ出場を逃した。(ワイルドカード千葉ジェッツとは僅差)
しかしながら、ルカHCの緻密なバスケの完成度が高まっていったことは間違いなく、3Pとピックアンドロールが計画通りに遂行されれば、どのチームにも負けない強さと、波の少ない我慢強いゲームを展開できたことは、大きな変化であった。

そのような中で今シーズンはさらなる改革に着手し、マカドゥ、ケリーのNBA出身コンビが移籍。更には成長株の津屋、ウイングのアキ・チェンバース、盛實も移籍。シーズン通じてゴール下を支えたジェフ・ギブスも移籍した。一方で、優勝経験のある一家に一台プレイヤーの船生、仙台で大きく覚醒した阿部諒とリーグ有数のストレッチ4のKJことケビン・ジョーンズの凱旋、そして、パワー抜群のリード・トラビスを獲得。将来の日本代表候補であるトロイも加入して、今年も楽しみなクラブの1つだ。

川崎ブレイブサンダース

昨シーズンNICK THE LASTと銘打ち、長年クラブ、リーグ、日本代表の中心であったニック・ファジーカスが引退。目指していた結果を残せなかったクラブの1つ。例年優勝争いに関わるトップクラブの1つであり、川崎の地での知名度や集客力、クラブ経営のレベルも非常に高いだけに、とても悔しいシーズンだっただろう。
佐藤HCのドイツへの挑戦も含め、このオフでの動向は注目されていたが、これまでチームを支えてきた選手を継続する側面と、大きな変化をもたらす側面が同居する変化となった。
チームの顔ともいえる藤井が群馬に移籍、若手の中心プレイヤーである納見、増田、そして外角シュートもブロックもすべて任せられるヒースも退団となった。
今シーズンはHCの変更もあるが、京都のエースとして活躍したマシュー・ライト、滋賀から柏倉などを獲得。外国籍のアリゼ・ジョンソンはワタナビーも絶賛している注目プレイヤーである。
私としては、今シーズン再びキャプテンについた篠山がバイスキャプテンである長谷川と共に、川崎の伝統を引き継ぎ、それと共にどのように生まれ変わっていくのか、それをどう率いていくのか、を楽しみにしたい。

横浜ビー・コルセアーズ

昨シーズン、河村勇輝の活躍もありながら中々勝ち星を積み上げられなかった横浜。新アリーナのBUNTAIも完成して、クラブとしては再びチャンピオンシップに返り咲きたいところであったが、悔しいシーズンであったろう。
このオフでのビッグニュースは、なんと言っても河村のNBA挑戦。
日本中が期待している中で、横浜は全面的なバックアップをして送り出す形となった。長年横浜を支えてきた青木HCの群馬ACへの移籍、そして新しくラッシHCを迎え、外国籍&アジア特別枠を総入れ替え、日本人選手は西野と田中の移籍とナナーの加入のみでほぼ変更無し、という形を取った。
横浜はここ数年若手を中心にチームの経験を積んできており、PGの森井のリーダーシップのもと、須藤、大庭、キング、松崎、杉浦といった粒ぞろいの選手たちが揃っている。この長期計画でのチーム形成は若手たちにケミストリー醸成の期間をもたらし、非常に良いチーム状態が存在していることを示しているのだろう。
現時点ではどのようなバスケを展開してくるのかがまだ想像に及ばないが、きっとスピーディーでテンポよくシュートを打つゲームをまた見せてくれるだろう。


次回は中地区の後半4クラブについて書いていきます!

記事制作にあたって、こちらの契約状況まとめを参考にさせて頂いています。ありがとうございました!


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