「がん終末期の家族を自宅で看取りたい」と思っている方はいませんか? 母親の病状が悪化した頃、新型コロナは5類でした。 入院患者との面会が徐々に緩和された時期でしたが、1日15分間程度の面会時間の制約と、まだ面会ができない状況の病院。 入院すれば大切な母親が、がん終末期の孤独と不安を、病室でひとり抱えることになります。 がん終末期の母を自宅で看取った理由「自宅で過ごすのが好きな母を、病院で死なせたくなかった」 「面会制限で会えなくなるのがいやだった」 シンプルですが、
高齢者が寝たきりになると、昼夜が逆転してしまうことがあります。 自宅で介護をなさっている方は、そんな状況に悩んでいるでしょう。 今回は、昼夜逆転の介護について、経験したことを書きます。 昼間は爆睡末期がんに限らず、高齢者が病気になると、昼夜逆転するんです。 ほんと、よく寝ます! 「昼間起こすようにすれば良いんじゃないの?」っていう人もいましたが…、起きないんです。 テレビつけても、体を揺すっても、起きたと思っても、少し会話すると、また寝る。 夜は豹変!!介護している私が
死が近づくと食べなくなります。 悲しいけど。 食べさせたい、食べればまた元気になる そう信じて疑わない。 それが家族の思いです。 食べさせたい!がん終末期で、食べなくなってきた母親。 眠る時間も多くなってきてました。 この時期になると、食べられなくなるのは、看護師をしているから頭では理解してます。 でも、自分の身内になると冷静になれない。感情が先行するんです。 とにかく、ひとくちでも食べてもらいたくて、食べられそうなものを選んでました。 ※食が細くなってきてからの
最近よく聞きませんか? 「介護の兄弟格差」という言葉。 我が家の場合は、姉妹だから「姉妹格差」かな? 近くに住んでいるという理由だけで妹の私に丸投げ?正直、「ずるいなぁ」って思ってました。 全部、私がやってました。 通院の付き添い、食事のこと、生活の見守り… 仕事持ってるから忙しいのはお互いさま。 でも、姉は自分の忙しさを主張してきました。「介護はできない」と。 「いざとなったら介護休暇取るから」って言っていましたが、助けてもらいたいときに、助けてもらえません。
母親の手のひんやりとした感触を今も思い出します。 少しの罪悪感とともに。 トイレ歩行の介助亡くなる2ヶ月前くらいから、母はひとりで歩いてトイレに行けなくなりました。 私が手を引いてトイレに連れて行ってました。 その時の母の冷えた手の感触が、今もはっきり手に残っていて、その時の状況を思い出すのです。 とにかく、トイレに行く回数が多くて 介助を頼まれるたびに 「またトイレなの?」 たぶん嫌そうな顔をして答えていました。 今思うと、すごく反省。 もっと優しくしてあげれば
母親のガンがわかったのは、実は亡くなる2ヶ月前なんです。 私、看護師なのに気づいてあげられなかったんです、ガンになっていることに。 高齢で、腰椎圧迫骨折も繰り返していていつも「痛い」って言ってたけど、あれはガンから来る痛みだったのかもしれない。 看護師なのに気づいてあげられなかったことに、今もすごく申し訳ない気持ちです。 ガンに気づいたきっかけいつものように仕事が終わって、通い介護で実家に行きました。 トイレの前で、うずくまっている母。 「転んじゃった」 私に申し訳
「高齢の親のそばに、自分しかいなかったら、親の生活を助けるのは当たり前」と思ってる方が多いかも知れませんね。 私がそうでした。 通院の付き添いも、買い物に付き合うのも、実家に行って家事をするのも。 あと、安否確認! 介護をしている意識はなかった。 でも、今思えば、それは「通い介護」 通い介護ってなに?「通い介護」って、一緒に住んでないけど、実家に訪問して親の介護をすること。 おそらく、そういうことですよね? 通い介護も、自分が仕事が休みの日にするくらいの時は、まだ
介護が始まったのは、8年前。 最初は通い介護でした! その頃の私は、夜勤もこなすバリキャリの急性期病院ナースでした。 通い介護のきっかけきっかけは、母の腰椎圧迫骨折でした。 入院の必要もなく、自宅で安静する程度でしたが、当時80歳代の母にはひとり暮らしは厳しそうでした。 食事の世話と排泄の見守り。 介護認定をしてもらい、ヘルパーさんの時間を増やし、デイサービスにも週3回行ってもらいました。 デイサービスに行かない日のお昼は、配食サービス。 いろいろとサービスを増やし
はじめましてはるると申します! アラフィフの女性で、仕事は看護師です。 副業で、ちょこっとWEBライターをしています。 これから実母を在宅で看取った経験について、不定期で書いていきます。 なぜ、介護と看取りについて書きたいと思ったか?「これから親の介護をする人」「まさに今、介護をしている人」に私の経験を伝え、ほんの少しでも心が軽くなり、何かが参考になればと思ったためです。 「看護師やってるなら介護は問題なくできたんじゃないの?」と思うかもしれません。 でも、そんなことな