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新型コロナ軽症者、発病から治るまで

(2020/07/10に記事後半を追記しました)

初めての投稿です。非常事態宣言がほぼ解除されつつありますが、改めて「コロナは怖い」「こんな症状の人もいるんだ」ということを知ってもらおうと書いています。(2020/05/23)

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5月12日にニュースピックスに掲載された「イタリアで深刻化。新型コロナの本当の怖さは「後遺症」」という記事、読んだ方はいますでしょうか?

自分にとってはとてもよくわかる内容で、ピックコメントを書いていたら、1,000文字を超えてしまったため(1,000文字以上はコメントできない仕様なのです)、初noteを書くことにしました。

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自分はコロナ症状が3月23日ごろから続いていて、5月下旬となった今でも完璧には回復していません。

きっかけ

はじまりは3月19日。当時感染爆発していたミラノから帰国したばかりの方を交えた会議があり、1時間半程度の打ち合わせを終えたその日から喉がムズムズし始めました。(ちなみにその方は20代で若いためか、今も特に症状は出ておりません。そしてその方が悪い訳でもありません。またそこを問う内容でもありません。ご理解ください)

発症

3月23日ごろから喉が少し痛くなり始め、数日はそのまま(ただの軽い風邪のような感じでした)。そして、3月28日に、家でPCに向かっていると、強烈なめまいが襲い、心臓がバクバクして息苦しくなり、床に倒れ込みました(この時点でもまだ熱はありません)。

その後も、めまい頭痛関節痛だるさがあり、続く4月5日の朝、起き上がったら、37.5度に。そこから37〜38.5度を行ったり来たりし始めます。

4月5日〜14日の約10日間が自分としてはマックス苦しい期間(この間はベッドから出られませんでした)。37.5度前後なのに、40度くらいの高熱が出ているような猛烈なだるさに襲われたり、頭痛や吐き気、めまい、心拍数の上昇、背中や関節の痛み、下痢、食欲不振などが、毎日違った症状として表れました。特に熱に関しては、ジェットコースターのように数時間単位で変わっていくことがなにより一番の恐怖でした(ときには35度台もあり、そういう時は体が冷え切るため、熱めのお湯を飲むようにしました。中国では低体温で死亡した例もあるという記事も目にしていたので、内心恐れていました)。

PCR検査

あまりに体調が悪く、いわゆるコロナ症状と思えることから、4月6日に保健所に電話をしました。しかし、なかなか繋がりません(その日は140回くらいかけたと思います)。やっとのことで繋がった電話口で、経緯や症状を話すと、私の熱がそれほど高くなかったためか、いったん折り返すということになりました。ベッドの中で電話を待ちましたが、結局その日は電話がありませんでした。

翌日も、電話はありませんでした。

翌々日の4月8日、めまい頭痛だるさ関節痛がひどくなってきたことから、再度保健所に電話をしました(その時は90回くらいで電話が繋がりました)。

たまたま電話に出た人が2日前と同じ人で「電話がなかった旨」を話すと、「大変失礼しました。調整しますので、しばらくお待ちください」と言われ、保留の音楽が流れ出すと、2分経っても、5分経っても、10分経っても反応がなく、このままだと気持ち悪くて吐きそうだと思い、20分の時間表示を見て一度切り、再度電話をかけ直すと(この時はラッキーなことに1回だけでつながりました)、また同じ人で「保留電話が混線してしまった」ということで、さすがにこれはひどいと思ったのか、ようやくその日にPCR検査を受けさせてもらいました(その時は憔悴しきっていましたが、あの待たせ方はかなりひどかったと思います)。

そしてそれから4日後、4月11日(土)に保健所から連絡がきました。

結果はなんと「陰性」

ただ、幸いなことにそれから熱だけは徐々に下がってきて、体調の行ったり来たりを繰り返しながら今に至っています。

いつまで続く

おそらく自分は超がつくほどの「軽症」の部類です。咳や味覚異常という巷で言われてるような典型的な症状もありません。熱も最高38.5度程度でおさまり、PCR検査も陰性で、これがコロナなのかどうか正直判断がつかない状態です。

それでもなお、自分の体は万全ではありません(実は妻も全く同じような症状になってしまい、まだ苦しんでいます)。

3月26日以降、(ひどい体調不良でお休みをした4月6日〜14日以外は)テレワークを継続してますが、今でも歩行速度はいつもの6割くらい、それ以上早く動くと気持ち悪くなります。朝起きると微熱があったり、午後になるとめまいや吐き気がしたり、夜息苦しくなって眠れなくなったり、違う症状が毎日やってくる状態です。いつまで続くのか分からず、辛い日々です。

この記事では、「11週間経っても回復せず」と書かれていますが、自分と同じような人はツイッターアカウントを検索すればたくさんいますし、この内容はとてもよくわかります。もちろん、重症患者の方々優先で治療を続けていただきたいですが、いつか自分たちのような軽症者に対する治療法も確立してもらえればと思っております。

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最近は、毎朝、起きたときの体の状態を無意識にチェックするようになりましたが、それでもほぼ体調に変化はなく、やはり体の怠さが続いてます。この病気についてあまり安易に考えることなく、どうか皆さんもお気をつけください。

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追伸

後日談です。(2020/07/10)

5月末に、急に両肺が痛くなり、息苦しい日が何日か続いたので、6月2日にとある病院でCTを撮ってもらいました。

結果は、またもや「正常」。

肺にはなんの炎症の跡もないということでした。確かに、自分は咳がほとんど出なかったので、そうなのかなと思いましたが、「ではこの両肺の痛みはなんなのか」と思いました。病院の先生も「わからない」と言っていました。

(逆に妻の方は(妻も一緒に行きました)、「今は治ってるけど、肺炎にかかった跡がくっきり出てる」と言われて、ショックを受けていました。妻は一時期けっこう咳が出ていたので、やはり肺炎症状も起こっていたんだと思います)。

そして自分自身は、その病院でもらった一般的な風邪症状を抑える薬を飲んでから、少しずつ回復して、6月半ばくらいにはほぼ普通の健康状態に戻りました。肺の痛みもなくなり、普通の速度で歩けるようになり、微熱症状も無くなりました。最近は、コーヒーや紅茶、お酒も飲めるようになりました(一時期はコーヒーや紅茶、お酒を飲むと急激な動悸と頭痛が始まってしまうので、恐怖を抱いてました)。

妻はその後もずっと微熱空咳息苦しい症状が続いていたのですが、6月半ばくらいに自律神経を正常に働かせる薬をもらってから、ようやく普通の健康状態になってきました(7月頭くらいからでしょうか)。

もし後遺症で苦しむ人がいたら、自律神経を正常に働かせる薬、は試してみる価値はあるかもしれません(ただし、必ず病院で処方してもらってください。常用していると副作用も考えられるということですので)。

最後になりましたが、とりあえずは2人とも普通の生活に戻れたことを、今はただただ感謝しています。


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