就業中(授業中)の居眠りの是非

前置き

以前、職場で居眠りをしていたことについてお説教をされた。
居眠りで説教なんて高校一年生以来くらいだと思う。

まあその日は素直に謝って受け入れたが、少し考えてみたところ、
実は就業中やあるいは学校の授業中の居眠りって多少は許されるのではないか?と思った。

眠気は生理現象である

まず考えたのが眠気とは、どうしようもない生理現象であるということ。
眠気というのは喉の渇きや尿意・便意と同じである。

就業中や授業中も水分補給やトイレは許されているわけなので、
居眠りもそれと同様に許されるのではないか?
居眠りが一切許されない、「睡眠=怠け・サボり」である、というのは間違った感覚ではないのか?

「昼に居眠りしないように夜にしっかり寝ろ!」というのは至極もっともである。それが健康上一番良いし。
だが、睡眠時間が足りず昼間に寝てしまうのもまた仕方ないこと、
多少は認められるべきことではないだろうか?

睡眠は生命維持のために不可欠であり本人の意思でもどうしようもない。
人は寝ないとマジで死ぬのである。

眠気はパフォーマンスを下げ、睡眠はパフォーマンスを上げる

私が居眠りで注意されたときの職場ではミスがあるとミスした者に報告が来る。
私もしばしばミスをしていたので、報告がくることがある。
そしてミスした作業をしていた時間も確認することができるのだが、
その時間というのが私の場合、眠くなっている時間に集中している。
(ちなみに私の場合はお昼ご飯の1時間後〜2時間後くらいがめちゃ眠くなっていた覚えがある。)

このことから私は眠気は作業のパフォーマンスに強い影響を及ぼすと考えている。
眠くても寝たら怒られるので、寝ちゃダメ...寝ちゃダメ...とウトウトしながら
頑張るわけだが、やっぱり全然集中できてないので、スピードは落ちるし、質も下がる。

しかしたまに監視のスキを見て、ほんの少し居眠りするだけでも大きく眠気が消え、集中力が改善されるのである。

よって多少の居眠りを認めることは、むしろ現場の生産性を上げるのではないか?学校の授業だったら授業の理解度が上がるのではないか?

調べてみて出てきたエビデンス

その①:厚生労働省の出している「健康づくりのための睡眠指針2014」。
とにかく睡眠は大事だから寝ろということを言っている内容なのだが、

特に見てほしいのは第8条の最後。
午後の眠気を改善するのに昼寝が効果的で、午後の早い時間に30分程度の短い昼寝をするのが作業能率改善に効果的としている。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf

その②:NASAの行った調査
これはちゃんとしたソース元が見つからなかったのだが、
NASAの行った実験によると、宇宙飛行士に26分の仮眠を取らせたところ、
認知能力が26%アップ、注意力(集中力とも)が54%も上がったそうだ。

まあ私など5分居眠りしただけで相当頭が冴えるので、30分ほどちゃんとした仮眠をとればかなりその後の仕事の効率は上がるだろうなと思う。

この記事は以上。
どんな職場でも30分昼寝を認めて欲しいものである。
もちろん退勤時間はそのままで昼寝中も実働時間扱いで給与発生で。


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