ぬかるみの足跡浅き狩場かな <自作俳句(17句)その2>
車椅子止めて蜜柑をむさぼりぬ (季語:蜜柑)
教室の椅子低くして秋の風 (季語:秋)
太陽の塔の冷たし月の蝕 (季語:月)
月光の染みゆく鍾乳石伸長 (季語:月)
石鹸がくずれ遅日の女子トイレ (季語:遅日)
赤い羽根地雷は一個五百円 (季語:赤い羽根)
赤い羽根チクチク異国の学生デモ (季語:赤い羽根)
ポインセチアいびつな街頭募金の列 (季語:ポインセチア)
ポインセチアiPadは聖書の頁 (季語:ポインセチア)
野焼跡運航は明日より再開 (季語:野焼)
巻貝の化石のかけら野焼果つ (季語:野焼)
山なりのボール風花をリハビリ (季語:風花)
風花や螺子に少しの闇のあり (季語:風花)
ぬかるみの足跡浅き狩場かな (季語:狩)
濁酒の瓶も白濁雨の夕 (季語:濁酒)
水鳥や異国の硬貨ほの青し (季語:水鳥)
浮寝鳥学校の窓濁りけり (季語:浮寝鳥)