My favorite … ② ヴィム・ヴェンダース
ヴィム・ヴェンダースは息の長い監督。
都会のアリス、まわり道、さすらい等の所謂ロードムービーから最近のパーフェクトデイズまで素晴らしい作品をたくさん作ってこられた大好きな監督。
小津安二郎を敬愛されていることもあってか、
何かと日本との関わりも強く、
日本人の感性にとても近いものを感じる。
彼の代表作は、やはりベルリン・天使の詩なんでしょうね。永遠の命を持った天使が、それと引き換えにヴィヴィッドな人間に生まれ変わるというのは、とてもロマンチックな展開。
でも、やっぱり一番好きなのは、パリ テキサス!
ハリー・ディーン・スタントンが息子に再会し、その距離を徐々に近づけて行く一方で、これまで親代わりに育てて来た弟夫婦の複雑な気持ちに涙。
それ以外にも、全てのシーンが美しく、切なく、本当に奇跡のように素晴らしい映画だ。
不器用で繊細な登場人物たちに、
何度観てもココロ揺さぶられてしまう。