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第25回 JFL 第4節 FCティアモ枚方4-1東京武蔵野ユナイテッドFC 雑感

この試合の良かった点は、枚方の選手たちの距離間の良さだろう。攻撃時は最終ラインからのビルドアップも上手く、サイドからチャンスを何度も作り出し、特に前半で左FW島津選手が2得点を決めたことで、選手達の自由なプレーが見られ、試合の主導権を握れた事が大きかった。また、選手同士のコミュニケーションが非常に良く、攻守ともに密集状態でのプレーでも、しっかりと間合いを取りながらプレーしていた印象があった。

守備面でも枚方は相手の攻撃を受けると、選手達はコンパクトに距離を取りながら守備陣を形成し、相手選手の動きを読み、また、前線からのプレスも相手CHへ効率的に行っていた。その結果、武蔵野にチャンスを与えることはあまりなく、中盤で2ndボールを奪取する事ができ、武蔵野の攻撃を上手く受け流していた。そして、最終ラインからのビルドアップ時も安定して前進できており、武蔵野のショートカウンターから失点を抑えることができた点も良かった。

試合の流れについては、前半34分に右CKから左FW島津選手が先制点を奪い、その後41分にまた島津選手が豪快なミドルシュートを決めた。後半64分にはカウンターから右SH斧澤選手が果敢に右サイドを突破して冷静にゴールを奪い、続けて69分にも左CKから左CB生駒選手の頭でダメ押し弾のゴールを奪う。しかし、その後71分、武蔵野に右CKから1点を返されたが、それ以降は枚方は追加点を奪われず堅実なプレーを見せ、最終的に4-1で完勝を収めた。

また、この試合で注目すべきは、二川監督の手腕だ。監督はチームにポジショナルプレーや5レーンなどのトレンドにとらわれ過ぎる事なく、選手間の距離感を大切にし選手達が自由にプレーしやすいサッカーを優先する思考が、チーム内に良いモチベーションが高まったために、開幕から3連勝へ繋がっていると感じている。

最後に、枚方は15本ものシュートを放ち、武蔵野は11本のシュートを放った。これからも枚方の活躍に期待したい。

次節の鈴鹿ポイントゲッターズ戦だが、両チームともに昨シーズンの成績は拮抗していた。ただ、前節の試合を見る限り、枚方の攻撃陣は非常に調子が良く、特に島津選手や斧澤選手や芝本選手の活躍が目立った。また、守備面でもGK寺沢選手を中心に最終ラインが強固なプレーを見せていたことから、勝利への期待が高まる。ただ、鈴鹿も攻撃力が高く、難敵となることは間違いない。結果は予断を許さないが、ファン、サポーターとしては熱い試合と開幕から4連勝をぜひとも期待したい。

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