ミドルリスク・ローリターン
今、音楽や映像を作るのは限りなくローコストになっているので、制作費は限りなく安くなりました。ミドルリスクでモノを作り、世の中のリアクションが無いまま活動を継続する。そして時間だけが経過し、本人もスタッフも疲弊していく。この状態は何も打開しない。そしてその間にも次の新しいものが生まれ、可処分時間の分け前はさらに薄くなっていく。結果、ローリターン、或いはノーリターン。辛いねえ~。まあ、昔はそれなりのコンテンツを作るためには制作費も必要だったし、ノウハウも必要だったんだけど、パソコンとネットがすべてを駆逐したよね。映像だって、文章で作れるんだから。20年前は想像もしなかった事だよ。この「モノを作るという事」の価値の暴落ぶり。なんとなく進行したから、実感しないでここまで来た人もいるでしょう。でも、明らかにそれ以前の時代とは違う。完全に違うと言ってもいい。それなのに商売の方法だけ以前のやり方を踏襲してもそりゃうまくいくわけがないよねー。