ZNOWPAN

オーガニックでビザールなベッドルーム・テクノポップ・ユニット「ZNOWPAN」です。聴…

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オーガニックでビザールなベッドルーム・テクノポップ・ユニット「ZNOWPAN」です。聴いてくれた人の心が温まるような気がする音楽を目指しています! 趣味は音楽と読書。好きなアーティストはビートルズとフランク・ザッパです。

最近の記事

暇つぶし産業

 趣味や人生の目標が特に無い人って、毎日何やって過ごしてるんでしょうね?やる事なくて暇で暇でしょうがないんじゃないでしょうか。だからゲームやNETFLIXやTiktokとか「暇つぶし産業」が成長するのでしょう。かつては音楽も「暇つぶし産業」の一つでしたが、サブスクの出現で対価がほぼ発生しなくなり、産業とは言えなくなったのが惜しいところです。ところで、「マトリックス」という映画は、人工的な夢を見させる事により、仮想現実の中で人間を自動生育させるという話でしたが、あの話は非常に示

    • ミドルリスク・ローリターン

       今、音楽や映像を作るのは限りなくローコストになっているので、制作費は限りなく安くなりました。ミドルリスクでモノを作り、世の中のリアクションが無いまま活動を継続する。そして時間だけが経過し、本人もスタッフも疲弊していく。この状態は何も打開しない。そしてその間にも次の新しいものが生まれ、可処分時間の分け前はさらに薄くなっていく。結果、ローリターン、或いはノーリターン。辛いねえ~。まあ、昔はそれなりのコンテンツを作るためには制作費も必要だったし、ノウハウも必要だったんだけど、パソ

      • パンクロック:思いついた事はすぐにやれ

        ZNOWPANの新曲「パンクロック」今日からサブスクで聴けます。 人生はすぐ終わる。だから思いついた事はすぐにやれというメッセージを込めたパンクロックです。

        • パンクロック

           完全アマ志向のロックバンド、ZNOWPANです!初めてパンクロックを作りました。タイトルは「パンクロック」です。パンクロックではレックレス・エリックが好きです。

        暇つぶし産業

          トリプルファイヤーの新作「EXTRA」

           トリプルファイヤーの新作「EXTRA」がとてもよい。イリシット・ツボイ氏の入魂のミックスはリズムのキレ味が聴きもの。これがCDで出ないのは惜しい。全体の雰囲気がマチューカの名作コンピ「La Locura de Machuca 1975-1980」を彷彿とさせる。ジャケットも似てる。

          トリプルファイヤーの新作「EXTRA」

          Pro Tools以降の音質

           CDが売れなくなった原因は様々ですが、個人的には「音質」もその一つではないかと思っています。プロツールスが業界の標準となり、音源もプラグインもあらかた定番のソフトが選ばれる事で、「完パケ2mixの答え」がいつのまにか出されてしまったように思います。その「完パケ2mixの答え」とは、100トラック以上のパラデータがEQ技術により周波数帯を交通整理され、歌のピッチとリズムは強制的に修正され、オートメーションで綿密にボリュームカーブが書かれ、ただでさえ空間を埋め尽くされた挙句、さ

          Pro Tools以降の音質

          音楽

           しかしなんだ。こんなにも毎日毎日新しい曲が生み出されたら、そりゃ価値は無くなるよね。1曲、1曲はそれぞれ想いを込めて作られてるんだろうけど、聴き手にとっては十把一絡げだからさ、それぞれの差異なんかわからない。どれも同じに聞こえるよ。それはもはや意味が無いよ。ホストクラブの余興のネタと同じでさ、太い固定客を飽きさせないように新ネタを仕込んでくるのと同じだよね。客以外には何の興味もない。なんというか、知らないホストクラブの人気ホストのシャンパンタワーを見せられる感じ。赤の他人の

          子供のおもちゃ

           昭和時代は多様性がありましたよね。小人プロレスなんてのも普通にテレビで放送されていましたし、ちびくろサンボも普通にありました。謎の正義感を持つ一部のコンプライアンス信者がこうしたものを社会から排除して「いないもの」としました。酷い話です。ザ・ベストテンなんか、アイドルもロックも演歌も歌謡曲もみんなごった煮状態でした。これこそ多様性でしょう。  そして今、音楽チャートは多様性とは真逆で、完全に子供たちのものになったので、そこに大人の音楽が割り込んでいくのは分が悪いですよね。子

          子供のおもちゃ

          赤の他人

           赤の他人が作った創作物を知ってみようと思うのはどんな時?赤の他人がそれを聴いてみようと思う理由って何?自分だったらどんな時にそう思う?「待望のキラーチューン登場!」じゃまったく食指が動かないよ。それじゃ頭の悪いスタッフが書くプレスリリースと同じじゃないか。普通の人が赤の他人が作った音楽を聴く機会なんて、ネットか何かで「へーそんなのが今話題なのか、ひとつ聞いてみるか」くらいのものでしょう。しかも、「話題になってんなら情報に遅れないために聴いておくか」くらいの感じで一回聴いてお

          赤の他人

          Music

           音楽が全くカネにならない時代に於いて音楽を作ろうという意思があるのは、カネが目的ではなく、純粋に音楽を作って楽しみたいという人だけでしょうねえ。

          音楽制作の民主化

           社会全体に於ける相対的価値の減少。たとえば歌謡曲。社会全体の話題に占める比率が激減した。音楽番組の視聴率も取れない。だから、激減したパイの中で争うので、勝ったとしても実入りが少ない。この事実を見ないまま以前と同じ手法で戦っている。「音楽制作の民主化」とはうまい表現をしたものだ。誰でも音楽を作れるようになって、本来プロとして既得権益に与っていたアーティストは相対的価値を減じた。持っていた株が大暴落したようなものだ。それでもまだ音楽を続ける意味とは何か。今、すべての実演家がこの

          音楽制作の民主化

          そのクオリティはともかく

           デザインを仕事にして食べていく事ができない時代になりました。ちょっとしたデザインなら、そのクオリティはともかく、フリーソフトで誰でもできる。「そのクオリティはともかく」の部分は限りなく軽視される。軽視されても構わないものは限りなく軽視される。殆どの文房具が100円ショップの商品で賄われるのと同じだ。音楽もそうだ。「そのクオリティはともかく」音楽は今やフリーソフトで誰でも作る事ができる。生成AIによって、イラストも、動画も、それ専門で食べていた人が職を失う。ブライアン・イーノ

          そのクオリティはともかく

          「これ、本当に要るか?」

           モノ作りをしていると、どうしても足し算で考えてしまう。ところが、本当に伝えたい本質を目立たせるのは、引き算の発想だ。アマピアノもそうだった。ストリップ・ダウンの手法だ。どうしても派手にするためにゴテゴテと装飾してしまう。それによって、本当に伝えたかった本質がぼやける。音楽に限った話ではない。「これ本当に要るか?」と常に考える。カラオケボックスのカラオケ映像って、本当に歌詞に合わせたドラマ要るか?みんな映像見てないんだから使い回し映像で良くない?と思った時から一気にコストダウ

          「これ、本当に要るか?」

          無価値のもの

           人は誰しも、とんでもない出し物を見て楽しみたい、暇をつぶしたい、心を揺さぶられたい。それはサッカーのとんでもないプレイでもあるし、大谷のとんでもない活躍でもあるし、たまに登場する大相撲の新人だったりする。予想外、規格外のものにびっくりしたい。話題の土俵に上がるとはそういう事だ。一番やっちゃいけないのは、「演歌の新人デビューです!」「5人組アイドルデビューです!」これが一番ダメ。その文字面を見た瞬間にどんなものか想像できて、実際、その想像をまったく裏切らない。予想外の展開が一

          無価値のもの

          気を衒う

           いつの頃からか、気を衒う事が全てだ、というような風潮になってきた。制作費も無い、宣伝費も無い中で、手っ取り早く世の中に知らしめるにはニュースネタになるしかない。その為にはどうすればよいか。ニュースネタになる為だけにコンテンツが作られる。より拡散される為に「気を衒う」のである。いつしか本末転倒し、気を衒う為だけにコンテンツが作られるようになった。  しかしそれは、「出落ち」である。中身が本当に研究対象となるような深みがあるならいざ知らず、ただ単に吹聴される事のみを目的に作ら

          洋子のはなしは信じるな

          「アネモネ」に続くZNOWPANの新曲ができました!今回は、とっても歯切れのいいラップもどきです。作った経緯としては、洋子という名前の私の友人が、いつも現実とも虚構とも判断のつかないことばかり言っているので、もう彼女の話は信じないようにしようと痛感し、その気持ちをラップで表現したのです。

          洋子のはなしは信じるな