赤の他人
赤の他人が作った創作物を知ってみようと思うのはどんな時?赤の他人がそれを聴いてみようと思う理由って何?自分だったらどんな時にそう思う?「待望のキラーチューン登場!」じゃまったく食指が動かないよ。それじゃ頭の悪いスタッフが書くプレスリリースと同じじゃないか。普通の人が赤の他人が作った音楽を聴く機会なんて、ネットか何かで「へーそんなのが今話題なのか、ひとつ聞いてみるか」くらいのものでしょう。しかも、「話題になってんなら情報に遅れないために聴いておくか」くらいの感じで一回聴いておしまい。そして「SNSで話題の!」なんて茶番劇が繰り広げられるってわけだ。クソバカバカしい話。ゼロに何をかけてもゼロなんだよ。中身の無いものを中身があるように見せたって無駄なのさ。まず何か面白いもの、明らかに面白いものがあって初めてプロモーションでしょう。とにかくね、赤の他人があなたの音楽をわざわざ聴く理由がないんですよ。それは、町中で配られるチラシを誰も受け取らないのと同じ。受け取る理由がない。そこで受け取る理由、受け取るメリットさえあれば受け取る。
さて、不動産営業とかブラック企業の仕事って大変だ。この世の地獄だと思う。名前さえ知らない人間に突然電話をかけて突然本題に入るなんて、精神的にも破綻寸前だと思う。それくらい血みどろの努力をしているとも言える。コンテンツで金儲けようという人間は、そのキチガイじみた努力が一番欠けている。努力の方向性はさておき。間違った努力であることもさておき。ブラック企業のやり方は決して褒められたもんじゃないが、死に物狂いという点では完全に負けている。ほとんどのクリエーター気取りには「死に物狂い感」が全くない。これがうまくいかなかったら死ぬという事がないから、なにやらゆったりしている。ただ、そのゆったりがないと作れないものがある。ふざけたものとか。でも、ふざけたものを作り終えたら、それを世の中に知らせる事は死に物狂いになるべきだろう。
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