心を込めて歌うとは

作中でヴィヴィが『心を込めて歌う』ことについて戸惑っているシーンがよく描かれていました。
AIだから『心』がよくわからない。
そう言った理由でしたが、100年を紡いで成長したヴィヴィは最後に『思い出と一緒に歌う』という答えを見つます。
その歌声はアーカイブを止めて、AIの叛逆に終止符を打つことになります。

私は、ディーヴァがいとも容易く答えを見つけていたことが謎でした。
ヴィヴィは100年も時間がかかったのに、ディーヴァは最大で61年、ヴィヴィの記憶が飛んでいるため実際はもっと短い期間で見つけたことになります。
しかも、ヴィヴィの様な経験は絶対にしていないはずです。
ニーアランドでお客さんと接していただけで、『思い出と一緒に歌う』と言うことにたどり着くのか?とすごく謎でした。(初歩の初歩とか言ってましたし)

ただ、『心を込めて歌う』ことは、=『思い出と一緒に歌う』ことではない、つまりいろんな答えがあるのかなと言うふうに考えることで納得することができました。

ディーヴァの答えは、『他者を思って歌う』ことだと思います。
ディーヴァは明らかにヴィヴィよりコミニュケーション能力が高かったため、他者の気持ちを察する能力が高かったはずです。
これはニーアランドでお客さんとずっと接してきたことで、能力が上がったのでしょう。
また、オリーフィアの歌に対して、観客がいればもっと(パフォーマンスが)あがると思ってた、そこはもっと心を込めて歌わないと、と発言しています。
これは、観客がいればいる分だけ、その人のことを思って歌えるはずだという意味(ほぼ妄想ですが)なのではと思った次第です。
ただ、この考えなら、アントニオとオリーフィアの互いに思い合っていた関係性にも関わってきて、収まりがいいかなと思っています。



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