普遍性の高い共通点を見つける重要性
本日は『物事の本質を捉える』考え方について記事を書いていこうと思います。
さっそく結論から言うと”物事の本質を捉えるには、普遍性の高い共通点を見つけることが重要”ということです。
それでは説明していきましょう。
常識を疑う
冒頭の時事ネタでも触れましたが、コロナ収束により街には活気が戻ってきました。
しかし多くの有識者が提言していた「アフターコロナの社会は激変する」という意見に対して、疑問を持っている人は少なくないのではないでしょうか?
会社に出勤することなくテレワークが普及し、飲食業界ではテイクアウトやデリバリーの需要が拡大、サブスクリプションやレンタル(ネットフリックスやアマゾンプライム)の急成長などなど…
確かに新しい常識が軒並み出来上がりましたが、これらの常識が本当にコロナが収束してからも続くのかは正直誰も確証をもてないというのが本音ではないでしょうか。
おそらく”コロナ前にあった常識が半分くらい残ってコロナ前になかった常識が半分くらいできる”といったところが関の山でしょうが、それらを完全に読み切るのは不可能に近いと思っています。
しかし精度をあげることはできます。
完全週休二日制
過去に常識が覆されてきたことはいくつかありますが、その代表例の1つに『完全週休二日制』が挙げられます。
『完全週休二日制』とは、週7日のうち2日は休みを取ろうという概念で、一般的には土日が休みとなります。
(我が社も公休8日なので一応はこの概念に沿ってますね。一応w)
なぜこれが「過去に常識が覆されてきた代表例」なのかというと、それまでの日本は週7日のうち1日しか休みを取らない”週休一日制”が常識だったからです。(今では完全にブラック認定されてしまうよね・・・。1秒でも働きたくない僕としては昔の人は本当によく働いていたものだと感心します。)
1988年以前の日本は週に2日以上休むなんて考えられなかったわけですよ。
しかし1988年に労働基準法が改定され、1日当たりの労働時間を8時間・週当たりの労働時間を40時間と定められました。
これにより事実上、週に5日しか働けない環境を国は構築したわけですが、スタートしてから実際は全くその通りうまく機能せず、どこの民間企業も”週休一日制”を止めようとはしなかったんですよね。
しかし1992年に急に潮目が変わります。
どれだけ厚生労働省が労働基準法を書き換えようが従わなかった民間企業が、一斉に『完全週休二日制』を実施し始めたのです。(なんだなんだ、なにが起こったんだ??)
なぜ常識が一気に覆ったのか。
その理由は、1992年に文部科学省が『学校週五日制』を推奨したからです。
普遍性の高い共通点
『完全週休二日制』も『学校週五日制』も根本的には同じことを言っています。
要は「週7日のうち2日は休もうぜ!」ってことなのですが、大きく違うのは対象としていたものです。
厚生労働省が推奨した『完全週休二日制』は大人を対象としているのに対し、文部科学省が推奨した『学校週五日制』は子供を対象としています。
そして、人々の行動に”より大きな影響を与えた”のは『子供の常識を書き換えること』だったわけです。
子供が家にいるとなると、大人は会社を休まざるおえなくなります。
必然的に会社にいることより家にいることの優先度が高まり、民間企業は軒並み『完全週休二日制』の実施を余儀なくされたということです。
これは日本社会の労働環境を変えるという点に関して、まさしく『物事の本質を捉えている』素晴らしい例だと思います。
つまり労働環境を変えるには教育環境を変えることが答えだったというわけです。
まとめ
いかがでしたでしょうか??
一見すると直接関わりがないようなところに答えがあるということはよくあることですが、実際によく見てみると何らかの相関関係が見つかってきます。
例えば先程の大人の労働と子供の教育も直接の接点はないように感じますが、この両者には”家庭”という共通点が存在します。
つまり繰り返しになりますが、物事の本質を捉えるには普遍性の高い共通点を見つけることが重要ということです。
これからの時代の主要なニーズになっていくであろう会社に出勤することなくテレワークが普及し、飲食業界ではテイクアウトやデリバリーの需要が拡大、サブスクリプションやレンタル(ネットフリックスやアマゾンプライム)の急成長などなど…。
それらはあくまでも一つの現象にすぎず、本当に捉えるべきニーズが隠されているはずです。
これらの事象を並べていち早く共通点を見つけることができれば、今後の時代を読み切る精度を上げることができるようになるのではないのでしょうか??
という僕もまだ明確には飲食業界の今後の未来はまだ完全に予想できていないですし、また完全な予想もできないとは思いますが、物事の本質を捉えるには普遍性の高い共通点を見つけることが重要という考え方は常に念頭においてこの時代を生き抜いていこうと思います。