季節の感覚は、日本人の最高の財産。
蝉が活発に鳴き始めた。
写真は数日前のとある東京の中心地。
こんな都会でも感じることのできる夏の風物詩が
四季の存在を思い出させてくれる。
日本に生まれ、日本で育つと
当たり前でしかない四季の移り変わり。
実はすごく恵み多いものであること、
ご存知だろうか。
季節に合わせた素材を用いる習慣。
季節に合わせた色彩の感覚があること。
日本人は実に自然に、
これらの風習を暮らしに取り入れている。
そんな特徴を恵みだと気づかせてくれたのも
実は、一杯のお茶。
お茶の楽しみは飲むだけではない。
お茶の席にお客様をお迎えするために、
おもてなしの心をお茶席の設えで表現する。
そんな空間作りもお茶の醍醐味のひとつ。
お抹茶の席なら、茶道の心得に沿ったおもてなしを。
中国茶の席なら、中国茶壺を中心とした設えを。
英国紅茶の席なら、アフタヌーンティーパーティーだろうか。
どんな席でも、さりげなく、
季節の感覚を、茶主人本人も気づかぬうちに
取り入れていたりする。
そして、その感覚は、
お茶をより深く楽しむには、とてもありがたい才能だ。
せっかくなら、その才能を最大限活かしたい。
無意識で季節に寄り添う感覚から、
意思を持って、季節と向き合うこと。
そんな生活をお茶とともに始めてみませんか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?