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なぜゲームより試合なのか


前回、


練習の最後にチーム内でやる試合を

「ゲーム」


他チームと行う対外の試合を

「試合」


と定義しました。



試合が必要な理由は

①サッカーの本質的な要因

②精神的な要因


の2種類あります。



①サッカーの本質的な要因について


「相手に合わせるな!」

「相手は関係ない!」





昔、格下のチームと対戦するときにコーチからよく言われた言葉です。






これはとても解釈が難しい言葉です。



サッカーでは相手の出方を見て、こちらの戦い方を変えていく必要があります。



例えば、僕がよく選手に聞くものとして、相手が

・人中心の守備(マンツーマンDF)なのか

・ボール中心の守備(ゾーンDF)なのか

見極めようということを話します。



人中心でベッタリとマークしてくる相手ならば、ギャップ(相手の間)を通してどんどん縦パスを入れるべきです。



一方、ボール中心に守って中を締めてくる相手ならば、素早くボールをサイドに動かしてブロックの外から攻めるのが効果的です。



他にも


・パスを細かく繋ぐorシンプルに前へ蹴る

・ドリブルで仕掛けてくるorテンポ良くはたく

・前から奪いに来るorリトリート(引いて構える)


などの観点があるでしょう。

どんな相手でもその出方によって、戦術を変えていく必要があります。

それがサッカーの本質であり、3歳児だろうが大人だろうが同じです。


(その意味で、小学生においてもスカウティングや対戦相手の分析はとても大切な指導者の役目になってきます。)



決まった相手とやるよりも、対外試合でいろんな相手を経験できる方が成長につながります。

戦い方の引き出しが増えるわけですからね!





②精神的な要因について


ユニフォームを着て、

審判が審判服を着ていて、

対戦相手は初めて会う選手たち。


そんな環境が選手の緊張感を高め、モチベーションを上げ、アドレナリンを分泌させます。

選手たちは最高にワクワクします。


子どもの成長スピードを何倍にも早めてくれます。意欲を掻き立てます。

いたってシンプルですが、すごく大事な要素ですよね。







以上2つが、練習の最後にやる「ゲーム」だけでは充分でない理由です。







「試合」が選手たちを大きく成長させてくれるのです。⚽️

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