寝顔
夜中に目覚めた。
隣によく寝ていたお母さんの寝顔、いつも通り。
よく考えたら、どんなの病気になってる人でも
寝るときに普通の人と変わらない。
動かなくても、歩けなくても、
睡眠だけは保障される権利。
今の状態は、18年前に
お父さんは認知症を罹って始めた頃を思い出す。
何もできずに、ゆっくり悪化していく親を見るしかない。
今はあの頃とちょっと違う
貯金があって時間もあって、手元に仕事も少なめ
介護に力を入れる。
もっとちょっと上手くやれると思う。
ふっとお姉さんはお母さんに聞いてた話を思い出す。
「お母さんって人生一番幸せの時期はいつ?」
お母さんこう答えました。
『君たち3人が生まれた頃ですね。』
この話は忘れない。
そして今年にたくさん病気が襲ってきた頃に
お母さんは
『せっかく老後をゆっくり過ごせると思ったのに、
なんでこんなに辛い目を遭わなければならないでしょう....』
もうちょっと、
お母さんを幸せにしてあげたかった。
神様、お母さんを健康にしてください。
これだけ欲しい。
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