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7月2日の雑記。或いは私が執筆を始めるまでの過程。
noteを書こうと思うと、何かちゃんとしたことを書かなければならないと思ってしまう。だって、noteのトップ画面にはたくさんの「ちゃんとした記事」が並んでいるんだもの。
はいそれよくない。
とてもよくない。
執筆のハードルを上げるよくない気持ちですよそれは。
「ライティングの哲学」という本があります。
4名の有名ライターが集まり、文章が書けないという悩みを相談し合う座談会を収録した本です。
この本は文章術ではなく、「執筆術」を語る本です。
なぜなら、座談会に参加している4名はみなライターとして活躍されている方々なのですから。
みなライターとして活躍されている方々なのに、
なぜか文章を書き上げるまでに時間がかかる。
締め切りギリギリまで体が動かない。
書けば、書けるのに、書けない。
それは、どうして?
書き始めるためにはどうすればいいの?
そう。
これは「より良い文章を書く本」ではなく、
「文章を書き始めるための本」なのです。
私やあなたのように、書けるけど、書けない。という悩みを持つ人には強くお勧めできる名著です。
この本の中で印象的だったのは、「自分の身体に"執筆"と気づかせてはいけない」というところです。
これから執筆をするぞ!と気合を入れると、ハードルの高さにウッとなってしまいますからね。そうすると、何も書けなくなってしまう。
自分がこれから書きあげる名文のクオリティを頭の中で勝手に想像して、そのプレッシャーに勝手に押しつぶされてしまう。世話ないねほんと。
だから、自分の身体に気づかせてはいけない。
これが執筆であることを気づかせてはいけないのです。
できれば最後まで。せめて佳境まで。それが難しければ、入口まで。
いかに自分を騙して「いつのまにか執筆していた」という状況に仕立て上げるか、というテクニックが、私がこの本から学んだ一番の収穫です。
ほうら。この記事だって、最初は今日の雑記のつもりで始めたのに、いつのまにか書評をしていますよ。そんな予定は全くなかったのに。
執筆だ執筆。いつの間にか執筆モードに入ってるよ私。
このように、自分を騙して執筆モードに入らせらば、あとはある程度勝手に文章が紡ぎだされて、ある程度の形になってしまうものです。
何か最近筆が重いという人は、近況を綴る駄文を書き始めてみましょう。
そこから執筆が始まればしめたもの。
始まらなくても、日記が1ページ増えるだけです。
それはそれで、とてもすてき。
※本当は、「特に書きたいテーマが無いときは●月●日の雑記ってタイトルにしとけば書きなぐりの文章でも許されるよね」というハックを語り、TwitterのAPI制限を受けたおかげで、代わりにnoteで書くのが捗って助かる~~~とかそういう内容を書く予定だったのです……。