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詩「つぐない」




記憶の底に沈めたはずの
あのやりきれない悲しみが
不意に頭をもたげて
暴れ出す

こいつを手懐ける
どんな術も僕は知らない
ただなすがままに
翻弄されるだけ

そうすることが
つぐないとさえ
僕は思っている

かつて嘘をついてしまった
かけがえのない
あなたへの





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