破顔一笑。Maker Faire Tokyo 2019。
8/3(土)、4(日)に東京ビッグサイトで開催されたMaker Faire Tokyo 2019に出展しました。お客さんの反応がとても印象的だったのでnoteに記録を残してみます。
昨年に引き続き2回目の出展です。展示した作品は、印鑑を押す機械=Stamp Gunです。シャチハタ印鑑を弾丸に見立て、リボルバー型の弾倉に弾込めして、トリガーを引くことで印鑑を紙に押すことができる作品です。
展示中、多くの人に不思議そうな顔で
「これなんですか?」
と聞かれました。
「印鑑を押す機械です」
と言って、トリガーを引いて印鑑が繰り出される動きを見せると、
正に『破顔一笑』。
カップルや学生さん、そして少ししかめっ面のおじさんも、多くの人が顔を崩して笑ってくれました。(子供は単純にハンコが押せるのが楽しかったみたいですけれども。ペタペタ押してくれました!。)
さらに
「6本ハンコがセット出来て、回して選んで押せるんです」
と言うとまた笑ってくれました。
とても気持ちのいい瞬間でした。
ガチTechな内容でもなく完成度も高いとは言えない状態でしたが、お客さんに楽しんで貰えたことが、何より参加して良かったと思えることでした。
1人展示だったので会場を回ることができず、作品はお隣の方のを観ただけですが、あとでWeb記事をみると粒子加速器やラジコンでドリフトしてHMDで観るなど面白い展示もたくさんあったようですね。観る方も楽しみたかった...。
今回の展示作品は、本来は、トリガーを引いたら印鑑を押し出し、さらにリボルバーを自動で回転させて、二人で印鑑の早押し対決をところまで作る計画でしたが、印鑑を押し出す動作までしか実現できませんでした。(早押し対決のためのボタン付きタイマーは作ったけど、出番なし。)
これは、そもそも見積もりが甘かったことに加え、当初メカ機構でリボルバーを回転させようと制作したが実現できなかったこと、6~7月に3Dプリンターが不調だったことなどが理由です。(苦しんだおかげで3Dプリンタの知識は増えました。)
作品がちゃんと動かなかったときにある子供に
「もう少し頑張りましょう、のはんこが必要ですね」
と言われてしまった。言われたときは少し頭にきたのですが、実際それは真実だなと今は思ってる。
Maker Faire Tokyo 2019は出展会場が昨年より小さくなったことで、出展者数が減り、Twitter上でも落選されている方を幾人か見かけました。その中には既に作品が稼働していて、ぜひ展示を観てみたいと思うものもありました。そんな中、自分は作品を完成できない状態での展示になってしまったのは、申し訳ないなぁ思ってます。
Maker Faire に展示することを目的にものつくりをしているわけじゃないけれど、多くの人に見て反応を貰える場があるのはやっぱりモチベーションになる。今年は、Maker Faire をライセンスしているMaker Media社が6月上旬に事業停止になり、今年そして来年以降の開催が心配されました。しかし、Maker Media社はMake Communityとして再ローンチし、Maker Faire Tokyoも来年10月の開催が決まったようです。こういう場が今後も維持されていくといいのですが。
最後に。
これからもなんか作って、来年もまたなんか出したい。
皆もなんか作って見せて。