20年後の私へ
もしこの手紙が無事に着いた頃には、この手紙を書いたことなんかすっかり忘れて「何じゃこりゃ!?」とか思うかもしれません。
けどこっちだって授業で書かされてるワケだし、風邪ひいて咳出て鼻つまってしんどいのをおして書いてるんだから、黙って読んでください。ていうか、読め。
20年後の自分へって設定なのだけど、20年後って言ったら今が17歳だから…37歳か。全然イメージつきません。まだ私は17歳の小娘なので。(17歳の小娘…あぁ、いい響きだ。歳なんかとりたくないね、本当に)
ちなみに受験は終わっています。
まぁ、私って結構プライド高くて意地っ張りだから、結婚してようがどんな職業に就いていようが、多少の不満はあると思います。
「私の人生、これで良かったか?」とか考えているかもしれないですね。相変わらずに。
けど振り返ってみたら、案外無駄なことって、ひとつもなかったりしませんか?
部活がイヤだ~とか思ってたけど、おかげで卓球が出来るようになったり、フルートが吹けるようになったり、つらいことも、いつかは自分のパワーになっていくもんなんだな、と。
…なんてエラそーに言ったり(というか書いたり?)するところが、昔から自分の嫌いなところなんだけどね。進歩ないな、私。でも書きます。じゃないと、用紙が余っちゃうからね。
もし37歳の私が「人生をやり直したい」ってすっごい望んでるのだったら、ぜひ言いたい。
それは完全に、確実に無理なお願いです。
まぁ、何度やり直しても、私は私だから。好きなものは好きで、嫌いなものは嫌い。何度も繰り返しても、結局は同じものを選んで、同じことを繰り返して、同じように考えるんじゃないかな。
それに全部帳消しにできるほど、ダメなことばかりじゃなかったよ。(17歳の時点ではね)
何か書いてて恥ずかしくなってきたな。学校で書いてること、完全に忘れてる…。
まぁ、私の、私による、私のための手紙なんで(笑)
こんなもの書かせるほうが悪いんだ! ということにしておこう。
それでは、さようなら。
………………
今日、実家からこんな手紙が届きました。
どうやら親の知らない宛名(※高校時代の先生の名前。ちなみに筆跡は私のものでした)から、授業で書かされたと思しきこの手紙が届いたんだそうです。
で、ありがたくも未開封のままリンゴと一緒に送ってくれたという(笑)
自分で読んでひとしきり笑った後、せっかくの良いネタなのでこうして投稿してみました。17歳の頃の私の手紙、どうでしょうか?
17歳の頃と言えば、友達もロクにおらず、吹奏楽部はキツいばかりで、勉強にも置いていかれ、灰色の毎日が延々と続いていた記憶しかありません。
今はすっかりオタクな私ですが、当時はゲームもあまりしていなくて、でも本ばかりはやたらに読んでいたので、世間や人生をナナメに見て小生意気な子供だったように思います。
しかし仮にも学校で、授業で書いた手紙でこの文章を書くとは。拗らせてるなー(笑)
最後に、17歳の私へ。
私は今、独身で無職です。
ガッカリしましたか? もしかしたら「やっぱりね」なんて思っているかもしれませんね。
だって、自分が働いたり、お母さんをしている姿なんて想像できないでしょう?
「人生をやり直したい」とは、うん、確かに思っています。もっと勉強をして、経済学部のある大学かプログラミングの勉強が出来る専門学校に進学して、資格やスキルが活かせる仕事がバリバリできるようにすれば良かったなぁ、と。
でも、まぁ、今もそれなりに楽しくは暮らしていますよ。37歳ですが、夢も目標も持って進んでいます。
友達は相変わらず少ないですが…そうそう、短大に進学したら唯一無二の友人が出来ますよ。楽しみにしていてくださいね。
短大は楽しいところですが、授業をサボったりは決してしないように。2年の時に単位が足りなくて、本当に大変だったんだから。
歳を取りたくないのは、今も一緒。17歳の頃の若さが取り戻せるならどんなにいいか…あなたが当たり前に感じている溢れんばかりのエネルギーが、今の私にはとても羨ましい。
ではそろそろ買い物にいかないといけないので、決して届かない手紙を書くのはこのあたりで終えます。
体には気を付けて。
37歳の私より。