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私を悩ませる持病その2:機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアという病名を聞いたことがない人も多いかもしれない。
最初にどのような病気かを説明すると

内視鏡検査で器質的異常が認められないにも関わらず、胃痛・胃もたれ・吐き気・不快感などが続く病気。
原因は不規則な生活・疲れ・ストレス・自律神経の乱れなど。

昔は「胃弱体質」や「神経性胃炎」で片づけられていた症状が最近になり機能性ディスペプシアという病名がついたらしい。

これに時折悩まされるので少しだけ困っている。


胃弱遍歴

記憶のある限り10代の頃から既に胃が弱かった。
胃痛があり胃薬を服用していたこともある。

大学生から社会人となり結婚するまでは一人暮らしをしていて食や睡眠時間も不規則だったしストレスもあった。

決定的に胃がダメージを受けたのは社会人3年目の時で、じわじわと胃痛に襲われ次第に強くなり耐えられなくなったので病院へ駆け込み、内視鏡検査を受けた。
結果は胃潰瘍。
あの頃の自分を振り返るに当時職場で相当なストレスを負っていたのと極度の疲労が原因だと思われる。
幸い軽度だったので薬の服用で完治した。

頻度こそ多くはなかったが大なり小なり胃を痛めることはあった。
これが機能性ディスペプシア発症の種になってたのかもしれない。

発症時期と原因

最初におかしいと感じたのは4~5年前の春頃で、ジクジクする胃痛が出現ししばらく続いた。
他には胃の灼熱感と、上手く表現できないんだけど「私ここにいます!」みたいな、胃が存在をやたら主張しているような違和感があった。
これだけ症状がありながら食欲はあり吐き気も無く普通に生活はできていたので最初は軽視していたが、胃痛が強くなっていく。

胃潰瘍の経験もあったためさすがに放置できなくなり病院を受診し内視鏡検査を受けた。
これだけ痛いんだから何かある、絶対何かあるだろうと思っていたが、検査結果は異常無しで胃がとても綺麗ですと医師に言われた。

…えっじゃあ何???と思ったところで告げられた病名が機能性ディスペプシア。

おそらく原因は不規則な食事と生活・寝不足・ストレス・自律神経の乱れ。
そして空腹時に痛みが強くなることから胃酸過多だろうとのこと。
確かに、食べたら少し楽になってたしね。
胃薬を数種類処方され飲みながら2ヶ月ほど様子を見たら次第に治まっていった。

現在はどうなっているか

やはり年2回程は発症する。
人によって症状や重症度は様々だろうが、私の場合年中続くわけではなく食欲は無くならないのでそこまで生活に支障は出ない。

だが再発すると胃痛と灼熱感が不快なためあまり我慢せず病院を受診し、薬を処方してもらい1~2ヶ月ほど服用する。
内視鏡検査も2年おきくらいに受けているが今のところ異常は無い。

昔は生活も精神も乱れまくっていたが、現在はダイエットの延長で規則正しい食事・睡眠・運動、ストレス軽減を継続しているので現状の生活で様子見している。

余談:胃カメラってどうなの?

職場の先輩もよく言うのだが「胃カメラが怖い」と気になる症状があるのに受診をためらってしまうケースがある。
分かるよ、実際怖いし何回受けても慣れるもんじゃない。

そこで、もし受診をお考えなら【経鼻胃内視鏡検査(鼻の穴から挿入する胃カメラ)】をしてくれる病院をぜひ選んでほしい。

胃カメラといえば口から太いカメラを挿入されておええぇ…というのを思い浮かべるかもしれないが、今は経鼻胃内視鏡検査を導入している病院もかなり増えていると思う。
鼻の奥に麻酔をした後に細い胃カメラを入れていくもので、途中で喉にカメラが当たって少しおえっとなり辛いかもしれない。
胃に到達しても楽とはちょっと言い難いが5~10分検査に耐えれば終わり。
終わった後は普通に動けるし身体への負担も軽い。

ちなみに私は昔の胃潰瘍もその後の機能性ディスペプシアも全て鼻からで口からのは受けたことがない。
口から胃カメラした人の話も聞いたことがあるけどその壮絶さに比べたら遥かに楽。
苦しくて暴れ号泣し身体押さえつけられたとか言ってたからな…。

経鼻胃内視鏡検査を実施している病院をネットで調べる、あるいは直接病院に問い合わせするかで分かると思うので探してみてほしい。
診てもらって何にもないのが一番良いし、稀にだが胃潰瘍や胃がんなど重篤な病気が隠れている場合もある。
胃の中の状態は結局胃カメラを通してでしか見ることができないので、気になる症状があり続くようであれば酷くなる前に受診を。



機能性ディスペプシア、おそらく完治はしないだろうし一生のお友達かもしれない。
胃は食べたものを消化し栄養吸収を助ける大切な臓器で代えも効かない。
なっちゃったものは仕方ないのであまり胃に負担をかけないように。
そしてこれ以上他の病気を増やさないように。
身体と心に負担をかけない生活を心掛けていきたい。