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岩下の新生姜ミュージアムが、思ってたんと違った
先日、栃木へ一泊二日の家族旅行に行った。
1日目は、『岩下の新生姜ミュージアム』というところに訪れた。
栃木観光は前から決まっていたものの、具体的な行き先は決めていなかった。
ネットで調べていて偶然見つけ、「面白そうかな?」くらいの軽い気持ちで訪れることに。
でもね、我が家は誰も、生姜好きじゃないのよ。
とはいえ、全く食べないわけではなく、料理にはチューブの生姜を使う程度。
そのままポリポリ食べる習慣はなかった。
事前に公式HPも見たが、カフェのメニューは生姜尽くし。
「本当に大丈夫か…?」と若干の不安も抱えつつも。
「迷わず行けよ、行けば分かるさ」の精神で突撃した。
午前10時ごろ、現地に到着。
ミュージアムの外観は、和の雰囲気がありつつも、ローマ字のかわいいロゴがアクセントになっていて爽やか。
大きな生姜のオブジェは、サンドバッグかな?
そして、ここから既にほんのりと感じる、ピンクの気配。
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中に入ると、そこは想像を遥かに超えたピンクの世界だった。
外観と中のギャップよ…w
全てがピンク、ピンク、ピンク。
入口とお土産売り場を抜けると、正面にはイベントステージらしきスペースが。
そのピンク一色の空間の中で、ひときわ目を引くものがあった。
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…なんで木にアルパカ挿してんの???
かわいい、かわいいけど、この発想はちょっと怖い。
いや、春が近いし桜をイメージしてるのか?斬新だな。
この時点で、私のテンションがじわじわとおかしくなり始める。
展示スペースに入ると、芸能人のサインがずらり。
多くの人が訪れていることが分かる。
ミュージアムといえば、歴史や文化を学ぶ場所というイメージがある。
もちろん、ここにもそうした展示はしっかりとあり、新たに生姜の魅力を知ることができた。
例えば、岩下の新生姜に使われている品種は国産だと思っていたが、実は台湾産の貴重なものだった。
それを日本でなんとか紹介できないかと商品化されたのが、岩下の新生姜だとか。
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さらに、パッケージの歴史を振り返る展示があり、昔のデザインと見比べながら「間違い探しみたいだな」と思いつつも、意外と昔からおしゃれなパッケージだったことに感心。
そうして見て回るんだけど、異様な光景がちらちら目に入る。
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ここの人たちは、ぬいぐるみを詰めるのが好きなのか???
狂気…いや、これは愛だ。
生姜とピンクとカワイイへの、果てなき愛だ。
さらに進むと、「新生姜の部屋」というスペースがあり、メガネをかけた生姜のキャラクターがベッドで読書していた。
息子と一緒に写真を撮っておいた。
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その隣の本棚を何気なく見ていたら、息子が「100万個の新生姜を食べたねこ」という本を発見し、膝から笑い崩れ落ちていった。
それを見た私ももうだめだった。
さらに奥には「ジンジャー神社」なるものもあり、おみくじまであったので、しっかり引いてきた。
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ご利益、ありますように!
展示を楽しんでいると、スタッフさんに声をかけられる。
「これからステージイベントがあるので、こちらにどうぞ」とのこと。
せっかくなので、見ていくことに。
そして現れたのは…!
岩下の新生姜のマスコットキャラ、イワシカちゃん!
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なにこの子、めっちゃかわいいーーー!!!
何曲かダンスを披露してくれたが、B’zのロックな曲に合わせて首を縦に振りながら観客の中へ突進してくる姿は完全に想定外だった。
我が家は普段、こういうイベントは途中で切り上げがち。
でも今回はすっかり魅入ってしまい、最後まで見届けた。
イワシカちゃんと一緒に、写真も撮ってもらっちゃった!
最初は夫と息子も、「お、おう…w」みたいな反応だったが、イワシカちゃんが去る頃には、満面の笑みで手を振っていた。
…洗脳が完了したようだ。
気づけば、時間はちょうどお昼時。
カフェに入り、メニューを見て「やっぱり大丈夫か…?」と一抹の不安を抱く。
しかし、夫と息子は「きっと大丈夫!」と自信満々。
ほんとか?????
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注文した料理は、見た目もカラフルで食欲をそそる。
そして食べてみると…美味しい!
生姜の風味が絶妙で、辛すぎず、どんな人でも食べやすいよう工夫されていることが伝わる。
料理でかなり満足したが、食後に夫が「パフェ、食べる?」と。
夫も私も食いしん坊なので、ここはしっかり食べておくことにした(笑)。
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パフェについてきたスプーンもピンクで、先端が生姜の形。
細部にもこだわりを感じる。
もうなにもかもが、かわいいとしか、言えない。
甘いソフトクリームの下に、生姜のジャム。
最初はびっくりしたが、意外にも絶妙にマッチしていて美味しかった。
お腹もいっぱいになったところで、最後にお土産売り場へ。
ここもピンク、全部ピンク。
ピンクなら、もうなんでもいいんだと思う。
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いくつかお土産を買った中で、特に気に入ったのは生姜ふりかけ。
毎日ご飯にかけて、楽しんでいる。
こうして、岩下の新生姜ミュージアムを後にした。
最初は「大丈夫か?」と思っていたけれど、帰る頃にはすっかりこの世界観に魅了されていた。
あのピンクの空間、生姜へのこだわり、そして愛に溢れた展示の数々。
シュールなのに、温かい雰囲気。
そしてなにより、家族全員で楽しめたことが嬉しい。
最初はちょっと戸惑っていた夫も息子も、帰り道では「楽しかったわ!」と口を揃えて言っていた。
岩下の新生姜、恐るべし。
こうして、旅の1日目は予想以上に濃いものとなった。
生姜好きじゃなくても楽しめる、いやむしろ、生姜とピンクの新たな魅力に気づく場所。
いい意味で裏切られた、ぶっ飛んでた、最高!!!
次の目的地へ、続く!