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【美意識】
美しさへのアンテナが、高まりつつあるこの頃な気がします。
例えば、教室環境。
最近は、休み時間に黒板をピカピカにすることにハマっている仲間たちがいます。確かに、よりよい授業をつくるためとか、みんなが学びやすいためといったことが原動力になっている部分は、あるでしょう。
けれど、どんどんきれいにしていくたびに、「黒板は、ピカピカの方が気持ちいいよね!!」という感覚になっているのだと思います。
こっちの方がきれいで気持ちいいよね!とか、美しくありたいよね!とか。そういった美への感覚。美意識。
その他にも、図工の時間がそうでした。
木版画に取り組み、彫刻刀でもくもくと板を掘り進めているわけですが、その飾りカスが結構出るわけです。
そして、授業が終わり、片付けの時間。
一目散にほうきを持って、床をはき出す子が続々と出てきました!
どんどんきれいになっていく教室。このあたりの瞬発力とか、手分けをする協力とか、最後まできれいにする姿は、これまでもたくさん見てきましたが、今回は細部へのこだわりが違うなと感じました。
机の下、椅子の下まで見逃さず、丁寧に丁寧にはいていきます。
床と床の隙間まで、よくまた掃除を進めていきます。
本当に一つの削りかすも出さないように、声をかけ合っていました。
「こっちにまだあるよ!」「これよけたら、もっときれいになるよ!」「手で拾えるところは、拾おう!」など。
その様を見ていると、やはりきれいになっていくこと自体が気持ちのよいことになっているのだなと、感じるのです。
結局、給食準備ギリギリまで掃除。さらには、昼休みになっても最後の仕上げをしていました。
ちょうど前日の生活ふりかえりには、「トイレ掃除をすると、なんだか心がスッキリする。」という言葉がありましました。
また、週末の日記にも「夕方の真っ赤な空」を取り上げて、美しさを書いている仲間もました。
きれいなものを素直にきれいと思える心って、とてもステキな心だと思います。
姿勢も、文字も、机の中も、筆箱も、ロッカーも。「なんかきれいだと気持ちいいよね!」という感覚がどんどんと広がっていけばと思います。