
【宿泊学習に向けて】
自然生活体験学まで、あっという間に1ヶ月をきりました。
今回の学習のねらいは、3つ。
○より良い人間関係を築くこと(新しいつながり)
○自分で考えて行動する力を育むこと
○自然に親しみ、感じたことや学んだことを他者に伝えること
宿泊学習の2泊3日だけで、この3つの目標を達成するというよりは、宿泊学習に向けての期間や、帰ってきてからの学校生活を含めた「宿泊学習を通して」この3つの目標を達成を目指していくのだと考えています。
つまり、もうこの3つの目標に向けた歩みは始まっている訳です。
例えば、より良い人間関係を築く点(新しいつながり)でいうと、今からできることは結構あります。
ランダムに部屋割りが決まったとして、ランダムに活動する班が決まったとして。
どんな気持ちになるでしょう。
「まあ、誰とでも上手いことやれますよ。」
「誰とでも、それなりに手を貸し合って過ごせそう。」と安心した気持ちでいられるか。
それとも
「〇〇さんとじゃないと嫌だ!」と、不安な気持ちでいっぱいになるか。
確かに、「ベスト」はあるでしょう。仲の良さもあるので。
しかし、「特定の人と、一緒じゃないと不安で不安で仕方ない。」というのであれば、今から積み重ねられることもありそうです。
それはより多くの人と、関わり、手をかし合う経験を積むこと。
その一つが、授業です。1時間の中で何人と関わることができているでしょう。何人とコミュニケーションをとっているでしょう。誰の考えを聞きに行き、誰に考えを伝えているでしょう。授業は、つながり合う大きなチャンスです。チャンスは平等にあります。掴むか掴まないかの差は、行動の差でしょう。
自分から考えて行動する力を育むことについては、学校生活の中でも特に磨ける部分でしょう。
先日、理科で「ひょうたん」や「きゅうり」の種を植えたとき、土で昇降口が汚れてしまいました。すると、ほうきを持ち出し、せっせと掃き始める仲間が。
まさに、自分で考えて行動する姿でしょう。
また、4時間目の理科で、「少し終わるのが遅くなってしまったかな。」と、教室に戻ると給食準備がほとんど終わっていました。
これも進んで自分にできることを考えて、行動した仲間がいたから生まれたことでしょう。
ちなみに、自教室清掃もチャンスの一つかもしれません。「特定の人と一緒の仕事をすること」が目的になっていませんか?☺️ 「今、教室をきれいにするために何ができるだろう。」「トイレ掃除担当としてできることはなんだろう。」
「受け身」ではなく「今は何が必要か。」「今の自分にできることは何なのか。」という判断で、仕事を決めて進んで取り組むチャンスは転がっています。
「誰かと」ではなく、共通の「教室をきれいにする。」という目的に向かって、誰とでも手を貸しあって掃除に取り組むチャンスも転がっています。
より安心して、自然体験学習をむかえられるか否かは、普段の積み重もあるなと思います。