【それぞれの立場で、それぞれの協力や努力がある】
算数のテスト、全員が70点以上とるという目標は、達成率78%。
50点以下も5人くらいいる。
「別に算数ができるスーパー算数クラスになりなさい!って言っているわけじゃないよ。
算数が苦手でも算数が得意な人と繋がっていればいい。
先生が言っているのは、困った時に助けてくれる仲間が多い方がいいし、自分ができたとしても、困っていそうな人に手を貸している振る舞いを周りは見ているから、周りは繋がっていたいと思うものだよってこと。
得意なことでは力を貸してくれる人、困った時も遠慮なく頼れる人、そんな人が溢れた助け合えるクラスの方が安心じゃない?そう安心できるクラスでいようよって話をしてるんだ。
70点以上という山に登れた人がいると思う。
でもえらぶっていいわけじゃない。どこかで足を捻ったり、疲れて歩けなくなったりした仲間がいたわけだよ。その人たちがそのままになってしまっている。
どんなことができたかな?一緒によりそって、肩をもって歩いてあげることができたかもしれない。荷物を持ってあげることができたかもしれない。
じゃあ、助けなかった人だけが悪いのか。
途中で登りきれなかった人もできることは何があった?足を捻らないように準備ができたかもしれない。荷物を持ってと頼れたかもしれない。あきらめず歩き続ける姿勢をとることはできたかもしれない。
力を貸せた側の人は、力の貸し力はどうだったか振り返られる。
力を借りたかった側の人は、力の借り力はどうだったか振り返ることができる。
それぞれが、それぞれの立場で、振り返れることがある。
でも、力を貸せたなって思う人も、力を借りれたなって思う人も、その土台にあるのは、一生懸命毎時間の課題に取り組むという大前提だよ。
そこが全ての始まり。
もしかしたら、その一生懸命に毎時間の課題に取り組むってことでエラーを起こしてしまった人もいるかもしれない。
それぞれがどこでエラーを起こしてしまったのか分析してみよう。
サボり心と出会うのも学び。
サボり心がない人なんでいない。楽したくなるのが人間ってものだよ。誰だってサボり心は現れる。
だったら、そいつとの向き合い方と付き合い方を身に付けちゃった方が現実的でしょ?
だから、自分はどういう時にサボってしまうのかも、徹底的に分析してみて。
算数だけじゃない、仕事でも、習い事でも、スポーツでもなんでも同じ。
今の自分を振り返り、改善する力こそ、生きていくのに必要な力だよ。」
そんな話をして、鬼分析をした。
「友達と一緒になると、なんか違う話をしてしまう。」
「違う話が始まると、抜け出せない。」
「自分は、1人で考える時間も必要かもしれない。」
「〇〇さんに、始まったと同時に、聞きにいく。」
「分かる友達にやっぱりすぐ集まってしまう。」
それぞれが、それぞれの言葉で振り返った。
今後、どのように変化するか期待したい。
6年生を送る会まであと1週間をきった。
今日はリハをやった上での改善タイム。前回のリハ後のリフレクションで出てきたことをひたすら、箇条書きにした。
そして、それぞれどの係が深く関わるのかも、子どもと話しながら書き出した。
そして、今日の2時間で、このリストアップされた課題を全員で、達成することを求めた。
「6年生がうれし泣きする会」のためには「全員」の力が必要であること。自分の係りはあるけれど、終わったらどうすればいい?「全員で」このリストアップされた課題を解決できればいいんだよ。
と伝えて改善タイムへ。
プレゼントを包装し、全員分あるかどうか名簿で確認し、足りていないところは、担当の5年生に声をかけ、制作途中のものの手伝いをする。
プレゼント係だけではなく、他の係りからも手伝うメンバーが現れ、次々と確認と、包装進めていく。
協働。
進行のメンバーは、当日の流れを在校に知らせるために、プログラムをつくり始めた。自分たちが何も情報がない状態で迷った経験が生きている。「会場図も載せた方がいいよね?」「遊びの場所と内容も知らせられたらいいな。」と会話を進め、遊び担当と連携し、「遊びの内容と場所を表にしてほしい」と依頼。
それを受けた遊び担当が表を作り出す。
場所で悩めば、別のチームでも相談が始まる。
協働。
外の体育倉庫を開けておけば、会場のライン引きの試しをする児童が現れた。
運動会の練習でも、こうやって自分たちでできるじゃん!!と思った。
並んでほしい場所に、どんどんラインを引いていく。
そしてまた、迷いなく引けるように写真や動画で記録を残してきた。
もう運動会の前日準備で先生方がやるやつじゃん!!と思った。
いい経験をしているなあ、来年に生きてほしいなあ、いやその後の人生にも、自分たちで挑戦し、失敗し、調整し、改善し、成功させることを生かしてほしいなあと願った。
ずーーーーーーーーーーと遊んでいる仲間もいる。
そこを見ると、自分のアプローチは正しかったのか?と自信をなくす。
けれど、確実に成長している仲間が確実にいる。
主体的動け、自律し、誰とでも協働できる仲間は確実に育っている。
そっちに目を向けると、なんとか保てる。