【ちゃんと伝わっている仲間がいる】


 信じて玉を投げ続けていて本当に良かった。

 クラスとして、本質的に改善できたかといえばN Oだけれど、確実に僕のメッセージをキャッチし、自分の足で歩き、充実感を感じ、自己の成長を自分で認識できている子がいる。

 あらゆる場面で、繰り返し「1人も見捨てないこと」「それが一生涯の幸せにつんながること」「誰とでも手を貸せること、誰からでも力を借りられることが大切な力であること」「自分で考えて行動する力こそ、欠かせないものであること」をあらゆる角度から、繰り返し、繰り返し語ってきた。

 正直、誰に伝わっているんだろう。何を1人で頑張っているんだろう。もう一生懸命になるなんてばかばかしい。そんなことを思う日もあった。でもやっぱり信じたくて、絶対に伝わる仲間がいることを信じて玉を投げ続けた。

 いつもではないし、即効性もない。でも「あー伝わっているな」と感じる仲間もいることは事実だった。

 その子どもたちの姿から勇気をもらい、投げ続けることができた。そして、今日1年間の振り返りを読んでいて、泣けてきた。

 「あーやっぱり伝わっていたんだ。

 投げ続けて良かった。やめないで良かった。と心から思った。

 投げているときは、これがちゃんと届いているのか不安になる。

 でも信じたいという気持ちだけで、投げ続けると、絶対に届いている仲間がいるものだ。それを忘れてはいけない。

 もしかしたら9割の仲間には届いていないのかもしれない、でも1割でも、1人でも2人でも伝わっているのであれば、僕は投げ続けようと思った。

 だから、急遽、一人一人に感謝のメッセージを書いた。

 多くには届かないかもしれない。紙切れとしか思わない子もいるだろう。
 でも宝物として受け取ってくれる仲間も絶対にいる。

 信じて投げ続けた。

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