【コミュニティー内の価値創造と共有】


 
 朝から落ち着かない様子。

 なんだかふわふわしている。

 金曜日はすごくいい感じだったけれど、上がったり下がったりしながら最終的に右肩上がりになっているように繰り返し語っていく。

 国語の『学び合い』では、「全員達成」を本気で目指していない様子が目に付く。
 1人も見捨てないことをどうして求めているのか、繰り返し語っているがまだまだ一生涯の目線で、どうしてこの授業内で全員達成を目指すことを諦めてはいけないのかを語り直していく必要がある。

 にしても友達と関係ない話をするために移動をし、「目的」が全くズレている。

 そもそも課題達成に向かう気がない。

 どうしたものか。

 近くでずっと見てみたり、立ち位置を変えてみたり、声をかけてみたりしたけれど、本質的な改善には至らなかった。

 

 授業の最後にたまらなくなり、熱く語った。

 「どんなチームにも、組織にも、会社にも、部活にも目標ってあるよね。
 いいかい??授業も同じ。そん時間その時間に達成する目標がある。にもかかわらず、どうしてそうも安易に目標に向かうことをやめる??本気でわかろうとしたって言える??
 この時間全力で目標達成のためにできることしたって言える??
 国語が嫌いだからとかそういうことを聞いているんじゃないよ。
 その都度その都度、目標がある。その目標達成を安易に諦める人であってほしくない!!!って話をしているんだよ。
 分かっているだろ??やらなきゃいけないことは分かっているだろ?なのにどうしてすぐに諦めてしまう?
 それ以前はなから目指そうとしていないじゃない!!
 そんな人になってほしくないんだよ。
 だってチームで目標に向かってやっているんだよ。
 なのにはなから達成を目指していない人と誰が一緒に働きたいと思うよ。誰がそんな人と協力し、つながっていたいと思うよ。
 思わないでしょ?
 だからそういった人になってほしくないんだよ。
 やろうよ!!それが自分たちでやるってことでしょ?
 来年、言われたことしかできないなんてつまらない年にしてほしくない。みんなには行事を動かす力も協力する腕もあるよ!!間違いない。 
 だから信じて任せられる。
 全員が本当に分かるために、全員の本気を見せてよ!!
 次の算数でリベンジしてね!!!できるから!!」

 と話を終えた。

 この話をしながら、この5年1組という中での「全員達成」「1人も見捨てないこと」への価値を考えた。
 
 やっぱりコミュニティーでしっかりと「全員達成」「1人も見捨てない」が価値あるものになっていないといけないなと。
 
 そこが弱いんだなって思った。
 

 ビックリマンチョコはただのシールだけれど、もっている人のコミュニティーでこれはレアだよね!!って価値が生まれてそれが共有されたら、みんな必死にそれに向かう。

 
 お金も同じで、みんなが価値があると信じているから成り立っている。クラス内のコミュニティーにおいても「全員達成」「1人も見捨てない」ってすげえことだよね!これできたら最高だよね!!「全員達成」って超大事だよね!!「1人も見捨てない」ことこそすばしいよね!!みたいな感じで、みんなが信じて、価値あるものにしなければなと思った。

 そしてその凄さ(価値)をクラスのコミュニティーで共有しなければいけない。

 それにはどうしてそれが大切なのか、どれだけ難しくとも価値があつものなのかを語り続けていく。

 算数の『学び合い』では、動きは増えた。

 流動的になったところはいい。

 しかし、「本当に分かる」というのがどういうことか分かっていない。
 間違えたら友達のをみて赤で直すことが勉強だと多っている。

 だからランダムでさして質問した。

 「③の答えは?」
 「なんで9人なの?グラフにはパーセントしか書いていないじゃない?」
 「6%ってどこに書いてあるの?」
 「6%を0.06にするってどういうこと?」
 「なんでかけ算なの?」

 答えらえる仲間もいれば、答えられない仲間もいる。

 だから、

「ここで答えられない人は、さっきの時間に何ができた??
 自分から聞きにいくのもいいね、答えられた人は何ができた?
 答えられないで恥をかいてしまった仲間がいるよ。
 1人もそういう仲間を出しちゃいけないよ。
 それが1人も見捨てないってこと。
 そして本当に分かるにはこうやって膨大な会話が必要なんだよ。
 でもそれを先生1人とみんなでやるのは不可能でしょ?
 黒板に書いていることを書くのが勉強ではないよ。
 本当に分かるには圧倒的な会話量が必要。
 ではどうするか、先生1人じゃ無理なんだ。
 だからみんな同士で、質問しあいながら膨大な会話ができいるようになってほしいし、みんなならそれができるんだ。
 仲間同士で、膨大な会話量で分かるまで確認し合えるようになったらもっと素晴らしいクラスになれるよ。」

 と語って終えた。

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